今回はイノベーションにまつわる少しファンタジーな例え話を書いてみたい。

イノベーティブな事業を実現した裏には、偉大なる二人の人物が存在している。

 本田技研工業:本田宗一郎、藤沢 武夫
 ソニー:盛田昭夫、井深大
 アップル:スティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアック
 ヒューレットパッカード:ウィリアム・ヒューレット、デビット・パッカード
 フェイスブック:マーク・ザッカーバーグ、エドゥアルド・サベリン(これには異論があるかもしれないが・・・)

・・・などなど挙げていけば切りが無い。

私はこの偉大なる二人を、その現実離れしたように見える能力から”魔法使い”と呼んでいる。そして実際イノベーションと言える一大事業を興すことは、この偉大なる魔法使いがさらに奇跡をおこし続けなければならないほど容易ではない。

チャレンジの大きさによって魔力の大きさは大なり小なりあるが、新規事業という新たな事業の創造には間違いなくこの二人が必要である。

ではその二人の魔法使いにはどんな力が必要なのだろうか?単純化するとずばり、

 ①お金を引きつける魔力
 ②アイデアを具現化する魔力

である。この二つ言われてみれば極めて当たり前の事であるが、この双方を有しているベンチャー企業や企業内新規事業部隊は決して多くない。多くの場合がどちらか一方、時には双方欠落している。しかし、これはほとんど論理的に自覚することが難しい・・・つまり、第三者の主観によって評価されるからなおさら制御ができない力とも言える。だからこそ”魔法使い”である。

つまり、

規事業の成功の見極めは、二人の魔法使い捜しである

企業内新規事業であれば、

 お金を引きつける魔法使い → 社長
 アイデアを具現化する魔法使い → プロジェクトリーダー

であれば理想的である。そうでない組み合わせあっても、魔力を持った人物がいれば”権限の委譲”により成功の可能性は十分期待できる。

小規模のベンチャーであれば、一人のCEOがこなすことも可能かもしれない。ただ、この①②の双方の魔力を一人の人間がまかなうのは少し無理がある。つまり二人で役割分担することが理想だと考えている。

もしあなたのプロジェクトに魔法使いが見つからなかったら・・・その時は、魔法使いの到来を待つか、連れてくる。時には方針をピボットするか判断が必要かもしれない。


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