デザインに”教養”が不可欠な時代に

“デザイン”という言葉から想起される領域が益々広がっている。

かつては目に見える造型≒デザインという世界から、いまやエコデザイン、都市デザイン、そしてライフスタイルデザインと、もはやデザイン≒イノベーションであり、デザイナーという人間は多能工で万能なスーパーマンじゃないと成り立たない?! デザイナーに期待をかけるクライアントからは、そんな言葉が聞こえてきそうな状況になりつつある(そもそも一握りの一流という人にとってはむしろ無意識に実践してことではあるとは思うが)。そんな悲痛を先日の日本を代表するデザイン会社、GKインダストリアルデザインの元代表でもあり、日本デザイン振興会理事でもある田中一雄氏のお話から感じた。

メーカーの製品開発を担うエンジニアの世界も同様の状況である。既存製品の機能追加や性能向上などマイナーチェンジにおいては、メカ、エレ、ソフトなど一部の専門性があれば対応できていた。しかし、今各メーカーが必要としている新製品の開発やフルモデルチェンジをしようとすると専門性を越えた幅広い知識や経験が求められる。昔ながら技術的な知識に加えて、ユーザーニーズの把握するだけでなく、未来のライフスタイルを描き、形にできるだけの”教養”が必要になってきている。

今クリエイティブ人材は、時代の変曲点において非常に貴重な役割を期待されていることを改めて認識しなければならない。モノを創る力は、その経験がない人からすると非常にうらやましい能力であるだけでなく、想像すらできない世界だということを様々なメーカーの支援をする中でつくづく感じている。その期待に応えるためには、書物を通しての学びだけでなく、最先端にいる様々な分野の人と出会い、ディスカッションするために積極的に外にでていきましょう!

  同じ課題に向き合おうとしている仲間は世界中にたくさんいます。

  そしてそういう人達とは言葉少なくして、共感し合うことができるはずです。

  一流の人に触れる事は必ず学習を加速させてくれます。

Written by Tatsuro Tsushima on 2013-06-18