桜が散る頃に、改めて思う。

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 この写真はオフィスの前、日銀の隣の桜です。今年は個人的には桜の当り年でした。職場や家の周りでちょうど見頃に出会う機会が多かったし、天気にも恵まれました。年に一回、こうして季節を知らせてくれる自然に改めて感謝の念が湧きました。熱帯化してきている感のある日本ですが、四季の素晴らしさは残して行きたいですね。自然に対してどう取組むかは難しいですが。
 四月から年度が始まりバタバタしている間にGWが来て、これからの準備のために第一四半期の大半が過ぎてしまう。なぜ四月に足並み揃えてリセットするんだろう。ビジネス的にはデメリットも多いと感じますが、この桜の季節に新年度が始まり新たな仲間に出会えることの素敵さも捨てがたいものです。

 新しい世界に入る時、環境が大きく変わる時、至る所に自分が変わる、成長するきっかけがあります。不安や緊張、そして怠惰できっかけを取り逃がしてしまうのは、本当にもったいない事です。せっかくの季節がくれたリマインドを大切にしましょう。
 特にこの時期はいろいろな新しい出会いがあります。人との出会いは大きなきっかけです。全ての出会いを大切にしたいものです。

 一期一会

 一期は人が生まれてから死ぬまでの間、つまり人生そのもの。一会はその中での一つの出会い・会合。茶道の心得として、この出会いはもう二度と無いかもしれない、一瞬を大切に、誠意を尽くせという教えです。今の時代、SNSで簡単につながる事が出来ますが、その分最初の出会いを疎かにしてしまっていないでしょうか?相手の事を手帳に記録するだけでなく、きちんと頭に記憶することが大切です。

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 この写真は二週間後の同じ場所です。鮮烈な満開の桜から日常へと急速に記憶は薄れて行きます。一期一会の気持ちも徐々に忙しさの中に薄れて行きます。不安がなくなり緊張がほどけて仕事や生活に慣れるという事は良い事でもありますが、初心を忘れてしまうと、ただ何も考えずに日々を過ごす様になってしまいます。せっかくのきっかけが活かされないまま記憶の底に埋もれて行きます。

 せっかくのきっかけを行かせない原因は自分が置かれた環境・仕組みにあります。どんな環境・仕組みでも本人の意志が強ければ大丈夫という考え方もありますが、多くの人には難しい事です。環境・仕組みのせいにすると他責にしているようですが、個人の意識にばかり頼っていては何も変わりません。イノベーションを起すにはイノベーターが必要ですが、アーリーアダプター、更にアーリーマジョリティを巻込んで行くには環境・仕組みづくりも大切です。常に両面で考えて行きましょう。

 桜の散る頃に、改めて思います。
どうすれば初心を維持し続け、環境・仕組みを変えて行けるのか?
 シンプルな答えは、師や同志を持つ事です。一期一会でこの人と思ったら勝手に師や同志にしてしまいましょう。特別なものは必要ありません。もちろん契約関係も不要です。必要なのは定期的に会うことぐらいでしょうか。大切なのは単に趣味が同じとか居心地が良いとかだけでなく、お互いに切磋琢磨し合える関係を築く事です。
 師は一人に絞る必要はありません。同志の集まるコミュニティも出会いのきっかけやテーマ毎にいくつも出来るでしょう。

 その中には一緒にビジネスを進める仲間がいるかもしれません。特に新しいビジネスを立ち上げる歳には根っ子の価値観を共有出来るかが大切です。価値観を揃える必要はありません。むしろ多様な価値観を持った仲間がいろんな観点で考えた方が価値あるものを生み出せます。
 その上で、力を束ねるものが目指すべき北極星(在りたい姿、ビジョン)です。ここに共感できるかどうかがビジネスにおいて同志になれるかどうかの条件です。

 新しい季節、新しい出会い、きっかけを大切に一期一会で接する。
 そこで得た関係を維持して、師として自身の成長に繋げる。
 テーマを見つけ同志を見つけ切磋琢磨しあって新しい価値を生み出す。
 季節がくれたきっかけを活かして成長して行きましょう。

Written by Tatsuya Yamada on 2014-04-14

「環境」は大事だけど、どうやって変えるの?

社内ベンチャーや新規事業の課題に関するワークショップ等を行うと、挙がってくるテーマは大きく分けて、次の3つのどれかになる。

  • 会社の仕組みや方針
  • ビジネスモデル等プロジェクトの方針
  • 人選や人の能力

この中でも最も議論が盛り上がるのは、ほぼ例外なく「ヒト」の問題だ。その中でも、メンバーの能力に不安を抱えているというディスカッションが盛り上がる。なんとなくスキルが不足している感じがするものの、何がどう足りなくて、同補充したら良いか分からない症状である。そして、議論が進むと「アイツはダメだ」や「アイツは不十分だ」といった評価が始まる。

もちろん、そういう評価は不毛なもので、いかにして鍛えるのか?いかにして人材を集めるのか?という前向きな話がしたい。すると、話は必然とイノベーションのDNAの話になる。DNAは鍛えることはできるが、従来の環境では育たない。真剣に新たなチャレンジをするか、丸っきり新しい環境に身を置くことしか解決策はない。教育の専門家も同じことを言っていたが、変人と付き合うか、修羅場体験をするか、啖呵を切って新しいチャレンジに踏み出すか、この3つの方法しか大きく人は成長しない。

新たなDNAを手に入れる際、私が重視しているのが「環境」である。「環境」という言葉は分かっているようで、分かりにくい。周囲のことを指して「環境」ということが多いが、このように自分以外のことと捉えてしまうと他責のような響きがあり、あまり生産的ではない。代わりに私の人に関する「環境」の定義をお勧めしたい。それは、「そこでは何がフツウなのか?」である。例えば、英語の上達のためにアメリカに留学をするとすると、英語が普通になる。起業家になりたいなら、起業が普通な環境に身を置くべきだろう。人は日常的に普通な判断をしたり、意識せずに周囲と同じような行動を取ってしまう。そのため、「フツウ」を変える必要がある。

先ほどの英語の例で「フツウ」を変える方法は2つしかないというのが、私の考えだ。
つまり、

  1. 異質な人のチームに加わる 先ほどの英語の例で言えば、留学にあたるのがこれだ。できれば単なる異業種交流は避けた方が、効果は大きい。経験上、異業種交流会に来る人の多くは同じ課題を抱えていて、違う業界や会社に勤めていても、似た環境であることが多いためだ。
  2. 違う人をチームに加える 英語ネイティブな人のホームステイを受け入れるイメージである。ここで気をつけたいのは、外人を入れたものの、「普通」を変えない行動パターンだ。想像してみて欲しいが、せっかく英語が普通の環境にするために外国人を招いたにも関わらず、日本語が普通だからという理由で日本語を使っていたり、使わせたりしていたら英語は上達しないのも仕方がない。
先に上げた「変人と付き合う」のも「修羅場体験」をするのも「チャレンジに踏み出す」のもフツウを変える効果がある。変人という特異的な友人が近くにいると、人がやることや出来ることの平均値はズレる。修羅場体験によって、自分の限界が見え、普通に発揮できる能力は広がる。チャレンジに踏み出すと、明らかに違う世界が待っている。「普通」という言葉が違う意味を持つようになる。自分の新たな面に出会うことができるのではないだろうか。

Written by Shingo Tsuda on 2014-02-18

5W1Hはもう古い?これからは7W1H!

先日「今でしょ」で有名な林修先生がテレビで現代文のコツを紹介していた。

読書は好きだったわりに国語の成積がすこぶる悪かった私は見入ったのだが、先生はそのコツを例の得意げなしぐさとともに惜しげなく紹介してくれた。その分析によると、小説問題の大半は傍線問題という文章の意味するところを答えさせるものだそうだ。しかも、その傍線は主人公の心情に変化があったり複数の感情が入り混じった所に引くのが出題者の傾向として強い。つまり、回答欄には心情を2つ書くのが必勝パターンということになる。

この分析にはナルホドと唸らされる。もう一回大学受験をしてみても…とは一瞬だけ思ったりもした。

いずれにせよ、受験には役立つ勝利の公式であると感じた。  このような分析や公式に精通すれば、大学受験には大きな武器となるだろう。国語の先生にもなれるかもしれない。しかし、こういう公式をいくら覚えたところで小説家にはなれない。クリエイティブな小説を書くのは、受験テクニックとはまったく異なるスキルセットが求められる。

受験テクニック的な力を私は4W1H力と呼ぶ。事実をWho(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) How(どのように)という事実を整理する力だからだ。小説家になるにはその事実を捉える力を超えて、創造的な力が必要となる。
小説家は人の心という入り組んだものを洞察し、底にある真理を浮び上がらせ、読み手にとっても共感できる形で言葉を操るという意味で4W1H以外の問いを立てることが必要になる。商品開発にとっても同じだ。すでにある製品の品質を高めるのは、4W1Hで問題事象を捉え、解決して行くことが求められるが、新たな価値を提案するには人の心を洞察し、まだ明確になっていない問題を浮かび上がらせる道のりを歩む必要がある。

その道のりの最初の問いはWhy(なぜ)。現在の事実の背景を探る質問は未来創造のきっかけとなる。さらに、Why Not? What If?と組み合わせた 3W が創造的な質問のコツだ。

Whyはことの本質を探る問いであり、創造の初動である。なぜ、パソコンにはファンが付いていないといけないのか、スティーブジョブスはしつこく聞いたという。
Why Not? (なぜ、そうしない)とWhat If?(もし、そうしたら) はより良いものの仮説であり、創造したものの提案である。

もちろん、4W1H力も大切だ。これは誤解ないようにお伝えしたい。実を捉える力が低いと、問題が発生したところで感覚的に物事を捉えてしまい、改善する機会を損なってしまう。 しかし事実は過去のものなので、未来を創造する力にならない。過去を何に使うかといえば、それは未来のため他ない。

少し違う言い方をしよう。世の中の動向に敏感で、ビジネスアイデアが豊富に生み出せる人を「アンテナが高い」と呼ぶ。そういう人は単に5W1Hだけを見ているのではなく、WhyやWhat Ifを常に見ている。まさに3W力を4W1H力に加えることで7W1Hという強力なアンテナが手に入ると言える。

クリステンセン他はInnovator’s DNA(邦訳『イノベーションのDNA』)にて4W1H力のような既存業務の遂行能力を「実行力」、3W力のように創造性を部分を「発見力」というスキルセットに分け、イノベーションのDNAと呼んだ。優れた起業家や社内ベンチャーのリーダーは「実行力」が平均的であったとしても、必ず「発見力」備わっていたのです。イノベーションのDNAをセルフチェックするイノベーション力診断を受け、アンテナを増やしてみませんか?

翔泳社のウェブメディアEnterprizeZineにも関連記事を書きました!
Written by Shingo Tsuda on 2014-02-04

「明日、ママがいない」を批判しないで女性の生き方を考えたい





「明日、ママがいない」というテレビ番組は、小学生にも注目されていたドラマのようです。それは、芦田愛菜ちゃんが出演する事、「ママがいない」の題名が子どもには黙って見過ごせない理由になっているらしいのです。ハリウッドデビューを果たし、彼女の女優魂は番組宣伝もあって朝の番組でも紹介されていて、大勢の人が撮影現場にいる中の監督の一声で愛菜ちゃんは悲しい顔をしてポロっと涙をこぼし、また監督の合図でケロっと演技を一つ終えた顔に戻る事は、小学生にも凄いと思わせるのに十分のよう。

 

 さて、このドラマは2回を終えたのですが批判が高まっているようです。スポンサー名を示さなくなっているそうです。お話は芦田愛菜ちゃんが演ずる赤ちゃんポストに捨てられた「ポスト」と、その児童養護施設に様々な理由で連れてこられる子ども、そして子どもを犬のように扱う施設側の何か訳ありは過去をもつ大人たちが登場します。子犬たち(子ども達)は、産みの親を忘れて新しい飼い主(家族)の所にいくよう(養子縁組を成立させるよう)に施設側に生活の中で迫られます。産みの母親と新しい母親候補の存在の間に子どもは様々な心の動きを感じます。

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近年、女性は「女の生き方」を自らイノベートしていくことを感じ取っていると思う。私も同じように、「女性だから我慢する」ことはない生き方をしてきた。男女関係ない環境がフェアだと思っている。大学の時は日本人が通ったことのない黒人率96%の大学で黒人文化の授業を受けてみた。治安が悪いと言われる地域にある大学駐車場で小さいアウトドア用のナイフと防犯ブザーをポケットの中で握りしめてまで。(笑)新卒の就職先は工場が好きだった為にメキシコでメキシコ人1000人、日本人10人弱、その中女一人で働いた。結婚もした、そのまま子どもも産んで会社には大体2か月後復帰をした。出産後に復帰したいと言った私に会社の人事本部長は「子どもが可哀相だから、3年くらい子育てに専念した方がいい」と返答した。外資系の会社で当時では初の産後復帰した社員だったそうです。勝手に社内で自分を売り込んでCFOが直下で働く事を認めてくださった。夜は、子どもが寝てから仕事の途中を2時くらいまで続けた。子が風邪を引いたら、徹夜でも看病して翌日に保育園に預けられるように熱が下がるのを祈っていたのを覚えている。勿論、家族が助けてくれたお蔭は大きいと感謝している。

 

そうまでして本当に得たいものはなんだったのか?今になると考えるのですが、自分の選択した事で1つ、2つと過去に決めた事を失い、それを我慢することが嫌だったと思う。一つ妥協したら、どんどん色々なものを失うと思っていたと思う。専業主婦になってしまうと世界観が狭くなるのでは?と思っていた。今みたいに「女性管理職を育てよう」やダイバーシティへの意識も低かった。私も全く求めていなかった。「自分で切り開く」「認めてくれないのは、努力が足りない」と思い、「実をみせろ!」と社長に言われて成果を出して取締役手前の組織図まで上っていくことができた。同僚男性も女性扱いをしてくれるとか、手加減しているところはなく、むしろライバル心を感じた事もあり、男性によっては意外な女々しさをみてしまい、又「さすが、男気あるね」と喜べない失笑の言葉も多々ある。

 

政府調査の統計によると、未婚女性が理想とするライフコースは出産後の再就職を望む女性が全体の34%、次いで両立を望む人は27%、専業主婦を望む人は現在パートや派遣、労働を基本とする女性に多く21%だった。初めて知った言葉だったのですが、DINKSDouble Income No KidS)という夫婦共稼ぎで子どもを望まないライフコースが、結婚したくないという女性と同等で合わせて全体の9%あった。この数字は年次増加傾向にあるらしい。

 

女性の生き方は誰から影響を受けるのでしょうか?どんな環境が影響するのでしょうか?どうやって、生き方を築いていくのでしょうか?私の母は父を亡くし、ある意味不可抗力で専業主婦から一転してキャリアウーマンとなり兄姉を医師にして、15歳も年の差のある私にも力を変えることなく米国の大学で会計士になれる知識と語学力を与えてくれた。彼女は海外に支社まで作って飛び回り、今思うと時代が良かったとは言え、男性社会の中で凄い人だと思う。(今でもバイタリティにより、妖怪と家族に言われている)でも、私は母と同じキャリアウーマンを望んだわけではないのです。昔の夢は、専業主婦!!経済力のある優しい旦那様、或はりんご農家へお嫁に行くこと(笑)でした。上記政府調査の統計でも、母親のライフコース別に未婚女性が望むライフコースが集計されていますが、両立の母親から育った女性は、再就職や専業主婦を望んでいます。私の場合には、母からは他の専業主婦のお母様から感じる「ゆるり」とした感覚を持てず、甘えたり、自分のことをジックリ話す事が出来なかった記憶を思い出してしまい専業主婦に憧れたのかも?とも分析します。

 

私の子どもは、自分の年表を2年前に書いたことがあります。86歳の「ブラックホールに吸い込まれて家族に見守られながらご臨終」との書き出しから始まります。(家族の見守る位置がきになりますね。)「素敵な人と出会い結婚」は34歳でした。「子どもが生まれる」はその後数年続きます。「夢の職業につく-①スポーツ選手として②オペラの脚本家③検事か弁護士」が31歳。「大学院に行く」と28歳にあり、「大学にいく」のは18歳から22歳に間にありました。それまでは、スポーツ選手になれるように専念するようです。当時の年齢から18歳までは、夢の職業と➡で繋がれていて習い事ややっていかないとならない事が書かれています。彼女は両立型ライフコースのようですね。

 

私たち大人になった女性は、今後どういう風に生きていきたいのか。「明日、ママがいない」から感じ取れることが沢山あるのではないでしょうか。将来、どんな女性が世の中に増えて欲しいのか、考えてみることの切掛けになりませんか。今辛い人は何故そうなったのか。今、幸せで満足な人はどうやったら同じ女性を増やせるのか。母親が自分の子どもを養護施設に渡す事になる事情とはなんでしょうか。NPO法人の調べでは、全体の15%弱に親の虐待や酷使が一番の原因とあります。同じく、放任、怠慢が続きます。父または母の精神疾患が3位となっていました。10%以下の理由で、破産、経済的状況や親の就労がありました。5%以下の理由として、親の離婚、また不和、養育拒否、放棄とありました。1990年から2010年の20年間に虐待で養護施設に保護される子どもは50倍になったそうです。一方、厚生労働省の発表するデータでは、母子生活支援施設に関して、母一人子一人世帯が55%と一番多くあり、入所の理由は配偶者からの暴力で41%、母親の年齢は30代が50%、年収は300万以下が75%なのだそうです。

 

報道番組でも色々なドキュメンタリーが増えるでしょう。性犯罪に巻き込まれてしまった結果の出産、交際していた男性が妊娠発覚と同時に姿を消して一人で育てられない為に乳幼児を特別養子縁組で手放すこと。日本は中絶できるのに、妊娠に気づかなかった、或は勇気がなくて時期を超えてしまう女性がいます。もっと、もっと、女性同士がしっかりと社会にも身近な所でもお互いの人生をサポートできるアドバイスや、現状に留まらず笑顔たっぷりの人生のためにイノベートしていかないとならないのだと思います。

Written by miwa on 2014-01-24

スパイラルアップの魔法

Happy Merry Christmas !!

クリスマスは家族・恋人・友達と楽しく過ごすイベントという色が強いですが、1年の振返りのタイミングとしてもピッタリです。大晦日でバタバタする前に、少し1年を振返ってみましょう。この1年でどの位の階段を登ったでしょうか?今回は螺旋階段を登る、スパイラルアップの魔法をお伝えします。

物事はスパイラルアップで進化して行く。そう感じた事はありませんか?「同じ様な事が繰り返されている。でも、何処かが少し違っている。進化している。」という感じです。先ずはこのスパイラルアップの進化のモデルから説明します。
例えば、物の売買で考えてみましょう。昔は市場に買い物に行きました。そこには生産者と消費者が集まっていて直接交渉していました。卸と小売りが一体になっていた時代です。その内、小売業が発達してきました。更に何でも手に入る大規模ショップが出来てきました。わざわざ市場をに行かなくても、肉、魚、野菜と複数を回らなくても、一カ所で全てがそろう様になりました。
でも、こうなると自分が本当に欲しい物が手に入っていないかもしれません。小売業のお勧めを信用するしかありません。市場に行かなくても直接物を買いたい。インターネットが普及してきました。ネット上で商取引できるインフラも整ってきました。物流は小売業の発展とともに既に整備されていました。市場に行かなくても生産者と直接交渉出来る場が出来上がりました。市場の回帰とも言えますが、同じではありません。全く新しいタイプのNEO市場です。こうして私たちの選択肢は増えました。視界は広がりました。
でも、やはり直接交渉でない不安は残ります。生産者と直接と言っても、会った事はありません。だったら、直接話せる小売店の店長さんから買いたい!また小売り経由に変化していきました。でも、以前とは違います。生産者が分かる様になり、小売店は生産者の代弁者になりました。物の流通だけではなく、人との繋がりや信頼も流通する様になりました。物流×人流×信頼流です。きっとこれからも流通するものは増えて行くでしょう。こうして私たちの視界に入る物事が増えて行きます。

人の成長も同じ様なものではないでしょうか。実は、物事のスパイラルアップの進化の様に決まった法則があります。その時々で主役となるイベントは異なりますが、同じ様な要素が繰り返し現れて、一つの流れの中で成長して行く。それは全ての人に共通のものではないかもしれません。生まれ持った個性や育ってきた環境、置かれた環境で変わってくるものです。ただ、自己認識としてこの法則、自分のパターンを理解する事が出来れば、自分を進化させる魔法にする事が出来ます。

このパターンは、今までの自分の歴史を振返る事で見つけられます。自分が成長した瞬間を棚卸ししてください。そこで何がその活力になったのかを考えてみましょう。活力になったのは、置かれた状況(超えなければ行けないハードル)かもしれません。ヒリヒリする危機感やワクワクする楽しさかもしれません。

子供の頃、思春期、社会人になりたての頃、ある程度自信が付いてから、記憶の無い赤ちゃんの頃の行動を両親に聞いてみるのも良いかもしれません。そこから見えてくる自分の成功体験、失敗体験から見えてくるパターンを見つけましょう。

  1. 自分の何が成長へのきっかけになっているか?
  2. 失敗する時のパターン・その予兆に共通点が無いか?
  3. 自分の進む道を決めている選択基準は何か?

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上のモデルは人材育成に関わるベテラントレーナーの皆さんとの議論で出てきたモデルです。上から見た時のステップは4つあります。

  1. 好奇心が高まり、そこから行動が生まれる
  2. 好きを楽しむ、好きが活力の源になる
  3. 絶望を味わう、好きだけではやっていけない時が必ず来る
  4. 一人で内省する

きっかけは好奇心です。いろんな事に興味を持つ事はとても大事です。そのために出来るだけ自分のアンテナを高く広げましょう。そして、知りたい・やってみたいと思う事があったら先ず飛び込む事です。そこで、本当に好きだと感じたら、どんどん楽しみましょう。楽しいと感じ続けられる事が出来れば、それが継続への原動力になります。そして、次のステップが絶望を味わうです。(これは少しシニカルな表現かもしれませんが、ベ・テ・ラ・ンの集まりの場での意見という事でご容赦ください)好きなだけではやっていけないと思う場面があることで、次のステップが見えてきます。新たな選択肢を探すかもしれません。やっぱり同じ道を進もうと思うかもしれません。いずれにせよ大事なのは次のステップの内省です。このステップが次の一周への踊り場になります。ここでの内省が階段から転がり落ちないための備えになります。少し休んで周りを見渡せば自分の視界が変わっている事に気付くはずです。

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日々ジタバタしていて、何も良くならないやと思っていても、頑張って逃げずに向かい合っていれば、いつかみた風景を違う視座から見ている自分に気付く。昔はどうにもできなかった事態にスムーズに対応出来ている自分に気付く。上からみたらジタバタしてるだけでも、横から見たら少しずつ登っている。こうして人は成長していく。

迷った時に立ち止まる事も必要ですが、自分のモデルの中にいる事を確認したら、後はがむしゃらに進みましょう。もちろん、誰かに頼ったり、仲間と頑張るのもありです。それがあなたの成長モデルに組み込まれてさえいれば、どんどん活用しましょう。

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誰でもスパイラルアップの階段を登る事は出来ますが、最初の選択肢が重要です。

選択肢に迷ったら成長する方、学習出来る方を選びましょう。
そうやって少しずつでも登って行けば、
いつか魔法にかかったかの様に新しい世界が見えてきます。

良い年を!!

Written by Tatsuya Yamada on 2013-12-23