生と死 Innovation for Life vol.1

Innovation for Lifeのテーマは人類にとっての永遠のテーマである死について取り上げてみました。

 

我々は死と向き合う事でより生きることの意味が見えてくるのではないでしょうか?

 

私自身は、日本人の伝統的な行事や風習、そして生活習慣に多くの影響を与えてきている禅をルーツとする武道の体験を通して、武士の人生哲学に興味を持つことになりました。

スティーブ・ジョブスや、ベン・ホロイッツなど海外の多くのイノベーターもこの禅や武士道に惹かれる事には何か本質的な共通点があると考えています。

 

江戸という、戦がない平安の時代を治める為政者となった武士が、自らを律して生きていくために定めた行動規範が武士道であり、そこに不確実性が高く、生きる目的を見失いつつある現代を生きる我々にとってのヒントがあると考えています。

 

もし明日死を迎えるとしても、悔いの無い毎日を過ごしていますか?

 

自信をもって”はい”と応えられなければ、是非これを機会にその理由を探ってみてはいかがでしょうか?

 

Vol.1 生と死

本コンテンツもイノベーションの作法通りに実践を通して改善、改良していきます。

みなさまからもご感想やご要望をお待ちしております。


オンライン・カンファレンスの価値は?

Written by 山田 竜也 on 2020-06-26
https://virtualconference.td.org/

 

6月第1週に atd VIRTUAL CONFERENCE 初のオンラインでのカンファレンスが開催されました。元々は5月の中旬にアメリカのデンバーで予定されていましたので、開催中止決定から比較的短期間でのオンライン開催決定だった印象です。

私個人は、元々現地での参加を予定し、デンバーの街並みと大好きなBlue Moon(全米No1クラフトビール)を本場で味わう事を諦めた所に、オンラインでの開催案内。オンラインとはいえ、5日間のフルスケジュール、時差13時間のシフトワークで最後まで参加できるか!?、色々悩みましましたが、オンラインを体験するのは、今回だけのチャンスかもしれないと思い最後はRegistrationしました。90日間は視聴可能と言うのも後押しになりました。

 

Keith Ferrazzi 氏の Co-Elevation Kickoff : Going Higher Together

初日の基調講演はニューヨークタイムズのベストセラー『Never Eat Alone』の著者である Keith Ferrazzi 氏の Co-Elevation Kickoff : Going Higher Together でした。内容は「オフィスや正式な肩書き、あるいは物理的な職場を必要としない、根本的な新しいワークプレイス・オペレーティング・システムにおけるリーダーシップ、コラボレーションを再定義する。」と言うもので、コロナ下の状況での働き方にもマッチするものでした。

本来リアルでの基調講演であれば、講演前のBGMが会場を盛り上げ、数千人が入る会場で、豆粒の様なスピーカーを見ながらのセッションだったのでしょうが、小さな画面、普段着のスピーカー、静かな語りかけで、深夜の時間帯でこちらも自宅と言うことがあり、とてもウェットに染み入る様に参加することができました。

スピーカーも参加者も、お互い普段の空間で、とてもリラックスして参加できる。これは不思議な学習体験でした。講演なんだけど、本を読んでいる様な感覚です。チャットラインにコメントは流れていくので自分一人ではないのはわかるのですが、リアルでの参加と違い会場の雰囲気や熱気は感じられません。

以前、同様に中止でオンライン開催でなったカンファレンスの動画を見ましたが、これは壇上でスピーカーが話すのを記録しただけのものでしたので、リアル開催の劣化版と言う印象だったのですが、スピーカーも参加者も普段の空間で#Stay Homeで、と言うのは、オンラインならではの良さを活かしていると感じました。

 

Marcus Buckingham 氏の StandOut Teams – How to Build Strong Teams Through Strengths

マーカス・バッキンガム氏の講演は2018に会場で聞きましたが、今回はより自然体で等身大の彼を感じることができ、ステージ上でのロックスターの様な姿より、個人的にはとても好印象でした。
レジェンドと呼ばれるスピーカーの語りを近くで、よりパーソナルに聞けるのもオンラインの良さと感じました。

 

ジョブ理論で考えてみるとオンラインがより上手に解決できるジョブは、以下の様な感じでしょうか。
 機能的な目的
  ・移動せずに、コストをかけずに、参加したい
  ・好きな時間に、隙間時間で参加したい
  ・理解できない部分があったら、もう一度見直したい
  ・寒すぎる会場ではなく、自宅で快適に参加したい
 感情的な目的
  ・会場の熱気を感じたい、参加者からの刺激を得たい
  ・レジェンドの語りをより近くで、パーソナルに感じたい

オンラインと言うと機能的な目的ばかりが頭に浮かびますが、感情的な目的にも目を向けると、より体験価値を高めるオンラインセッションのデザインが出来そうです。

 

さて、今回のオンラインカンファレンスの参加者は、世界で4,000名以上、日本からは約200名だった様です。2018年のサンディエゴでは世界で13,000名、日本から269名、2019年のワシントンD.C.では世界で13,500名、日本から227名でした。
移動の費用と手間がなくなり、参加費が1/3程度になり、手軽さは増しましたが、リアルでの体験価値は圧倒的に減りましたし、同時開催の展示会もないので、魅力が減るのは致し方ないかと、その中で、タイムゾーンの違いを乗り越えて日本からの参加がそれ程減っていないのは、国民性なのでしょうか。

 

オンラインの価値は?

個人的には、欲しい知識のインプットと言う意味では、オンラインは非常に有効だったと思います。一方で物足りなかったのは、偶発的な出会い・発見です。出会った人から得られる記憶に残るエピソード、歩き回っている中で発見した情報、こうしたものはリアルな場があってこそ担保されると思います。オンラインのコミュニティの中でリアルの様に歩き回るスキルが必要なのかもしれません。

 

オンライン版でも価値を出せるかは、リアルでの形式に拘らずに、オンラインならではの良さを出していけるかにかかっています。
私自身、色々な形式のセッションに参加してみて、オンラインでもオンデマンドの動画、同時刻で行うライブセッション、ライブセッションの録画の配信、チャットでの会話等、ツールやプロセスの選択肢は広がっているので、目的に応じたプログラムの設計が重要だと言う事を再確認しました。
そして、これは対面で集合の場合でも一緒、あまり、”オンライン”と言う言葉に振り回されずに、かつ、これまでの提供方法の固定観念は外して、目的からデザインする基本に立ち返るのが大切ですね。

 

 

最後に、これは私自身の実験でもありますが、オンラインでの手軽さを活かした、「かんたんに学べるシリーズ」を紹介させて頂きます。テーマに合わせてランディングページのテイストも変えました。

 「かんたんに学べるシリーズ」とは、ちょっと難しそうな題材を「かんたんに」学んでいただく短編セミナーシリーズです。 第一弾(7/20(月)13:30〜16:30)は、多くの方が経験されている「リモートワーク」を事例として、「ビジネスチャンスの探し方」を学びながら、「イノベーションの基礎」をオンラインで習得いただきます。

https://school.jma.or.jp/products/detail.php?product_id=151390

他にもオンラインでのセミナーを企画しておりますので、ご期待ください!

要素分解の力

Written by 津田 真吾 on 2020-06-09

先日書いた『「イノベーティブ」な5つ誤解』を、あるスタートアップ創業者に読んでもらった。イノベーションだけを行うスタートアップ組織の在り方としての納得感を知りたかったからだ。

彼の感想は、全般的に納得できる示唆だという点と、「要素分解」されていてわかりやすい、とのことだった。

  

なるほど。
単にイノベーティブな組織にしよう!という声掛けよりも、分解されているとわかりやすいし、行動指針として示しやすいということだ。

もちろん、私自身もとても明確な指針だと思って、ピサノ氏の論文を紹介したわけだけれど、こちらもこうやってどこが良いのか要素分解して教えてくれると、嬉しい。

さらに、以下のようなフィードバックをもらった。
「2番の実験とやみくもなトライの違いがわかりにくい」

確かに。
この二つの違いはニュアンスで伝わるものではないかもしれない。

なので、この二つの違いを少し言語化して掘り下げてみた。

仮説検証を目的とした実験には、 「事前の狙い」「仮説」「実験コストを下げる工夫」があるものだ。つまり、何を成し遂げるための実験なのかがはっきりしているし、その目標に対する仮説がある。さらに、目標を達成するために工夫があると、リーンに仮説検証が行える。

スコット・アンソニーもイノベーションを実行するためのコツはHOPEだと『ザ・ファーストマイル』に要素を分解して書いている
H: Hypothesis 仮説
O: Objective 目的
P: Prediction 予測
E: Execution 実行

改めて要素分解の力を感じるとともに、「実験」と「試す」という言葉遣いの重みを感じた。

『ファーストマイル』は”アイデア実行”の地図 | Biz/Zine

[公開日]2014年12月05日  イノベーションは最初、「アイデア」から始まります。顧客のニーズに関すること、技術的なシーズなどの様々な「着想」から始まりますが、そこからが問題です。  飛行機であれば、離陸できる速度まで加速すれば自然に機体が浮き上がりますが、新規ビジネスではそうはいきません。実は私たちが受ける相談の多くが「いつ行動に移したらよいのか?」というものです。 …

教えるのか?学ばせるのか?

Written by 山田 竜也 on 2020-03-09

コロナウイルスは、人が会うことを必要とする業界に大きな影響を及ぼしました。音楽CDからライブに活路を見出していたエンタメ業界、来年度への布石を打とうとしていたイベント・展示会、4月の新人研修を控えた研修業界。我々も3月に予定していたセミナーやイベントは全て中止・延期になりました。

そんな中、注目を浴びているのがオンラインセミナーです。ZOOM, Skype, Hangouts, Facetime等のツールはこれまでも使われていましたが、ここにきていよいよ本格導入の流れが来るのではと期待しています。

我々もこのタイミングを利用してZOOMを使った1時間程度の無料オンラインセミナーを開催しました。1週間ちょっとの集客期間に関わらず、40名以上に申込み頂き、30人ぐらいに実際に参加頂きました。

今週金曜日にも開催しますので、是非この機会にお試しください。
3/13(金)15:00-16:00イノベーターDNA診断 特別フォローアップセミナー

普段からセミナーは行なっていますし、ZOOMも打合せ等で利用しています。ZOOMを使ったワークショップへの参加経験もありました。そういう意味では、組合せとして新しいだけなのですが、実際にやってみると色々気付きはありました。

 

ZOOMでのオンラインセミナー果たして・・・

先ず最初に、「大した準備もしていないのに、とてもスムーズに運営できたこと」、クライアント先でのテレカンでは専用システムを使っているにも関わらず、もれなく手古摺るのですが、今回はほぼノントラブルでした。参加者によっては苦労された方もいたかもしれませんが、チャットで把握した限りでは冒頭音声設定の間違いが少しあったぐらいでした。

次に、「レクチャーが程よくコンパクトにまとまったこと」、対面だとどうしても参加者の表情や仕草を意識してしまうため、質問を投げかけてみたり、表現を変えて補足したりと、良く言えば丁寧、悪く言えば冗長になってしまうのですが、リアルタイムで反応を取りにくいために、その場のコンテキストに振り回されずに、コンテンツを伝えることに集中できました。

そして、「記録した動画は再利用に耐え得る」、企業内研修でも欠席者のために撮影させてくれないかという相談が良くありますが、対面でインタラクティブに行う研修では記録そのものが難しいですし、少なからず編集作業が必要になります。今回はZOOMでの記録を試みてみましたが、当日のセミナーそのままでした(元から画面越しなので当たり前ですが)これならば欠席者向けの再配布も簡単です。

 

手段での区分けには意味がない

オンラインか?、リアルか?、教えるのか?、学ばせるのか?、敢えて手段で4象限に分けてみると今回のセミナーは左上にきます。右上は良い例が思いつかなかったので?のままとしました。
(何か良い例を思いついた方、是非教えてください(^^;

 

こうして区分けしてみたものの、何れにせよ、これは手段の区分けであって、目的に応じたものではありません。一方で、手段で区分けした議論が先行してしまい、それぞれの手段毎での導入になってしまわないか不安を感じます。

一方通行の座学よりも双方向のワークショップ形式の方が学習効果が高いとも思われがちですが、分かり易いレクチャーには価値があります。ワークショップ形式で双方向での盛り上がりを重視しすぎると、場は盛り上がっても伝えられているコンテンツは少なくもなります。

今回のオンラインセミナーでは、短い時間、一方向という制約の中で行った結果、座学のレクチャーとしての完成度は高くなった気もしています。You Tuberの様に完成度を高めた動画があれば、リアルでの座学は皆でディスプレイを眺める方が効果的かもしれません。それであればいっそ動画を見るまでは事前課題にしてしまった方が良いかもしれません。

 

目的に合わせて手段を組合せる

 

手段で区分けしたり、学習者中心!と 大上段に構えると未解決のジョブを見失ってしまいます。未完成だが価値のあるテクノロジーを試す機会も減ってしまうかもしれません。
それぞれの手段の特徴を活かして、目的に合せて使える様になってきた手段を駆使するのが効果の高い学習環境を作るポイントではないでしょうか。

結局、いろいろ試してみるのが一番。試すハードルが下がっている事は何よりうれしいことです。使えるものはドンドン使い倒していきましょう。その中で有効な使い方が見つかり、未来のスタンダードになっていくばずです!

もっと効果的な研修を行うために、バズワードに惑わされずに本質を考える

Written by 山田 竜也 on 2019-12-30

もっと効果的な研修を行うためには?

結論から言えば、組織の戦略に必要な人材像を定義し、その人達がパフォーマンスを発揮するために取るべき行動を定義し、その行動を行うために必要な知識やスキルを習得する機会と環境としての研修を提供すれば良い。

研修としてはここまでかもしれないが、習得後に取るべき行動を取り、実際にパフォーマンスが上がったかを評価し、学習プロセスを改善していく必要もある。また、そもそも知識やスキルの習得が先か、先ずは行動の実践が先か、泳ぎ方を教えるか、プールに投げ込むか(適切な安全管理の下で)のアプローチの違いもある。

そもそも研修とは?という所から整理して、もっとも普及している研修の評価方法や最近のトレンドから、より効果的な研修を行う方法を考えてみたい。

 

そもそも研修とは?

”研修”という言葉から何を想起するかは様々だ。いわゆる座学のザ・トラディショナルな研修もあれば、グループワーク中心で進めていくもの、オンラインとオフラインを混ぜたもの、プロジェクトベースで進めるもの、そして、最近では脳科学、ビッグデータ、AIと手段の側からもバズワードが飛び交い、より全体像を分かりにくくしている。

そもそも研修という言葉の語源は、研究と修養から来ている。らしい。
・研究とは「物事を学問的に深く考え、調べ、明らかにすること。」
・修養とは「徳性をみがき、人格を高めること。」

こうして見ると、研修という言葉そのものには「誰かが何かを教える」という要素は含まれていない。むしろ「自分が主体となって自らを磨いていく」というニュアンスが強い。

一方、研修を英語に訳すとトレーニングとなるが、上記の日本語の定義とは違和感がある。トレーニングには冒頭の写真の様に、「誰かに、鍛えられる、仕込まれる」というニュアンスが強く、こうしたトレーニングの場に飛び込むのは自分の意思かもしれないが、その場で行なっている事は自発的には見えない。

 

トレーニング vs ラーニング

トレーニングと対比される言葉としてラーニングがある。
・トレーニングは誰かに指導されるもの
・ラーニングは自らが考え主体となって行うもの

言葉の定義としてはラーニングの方が研修にあっている気がするが、ラーニングは学習と訳される。学習の定義はというと、「知識、行動、スキル(能力)、価値観、選考(好き嫌い)を、新しく獲得したり、修正することである。生理学や心理学においては、経験によって動物(人間を含め)の行動が変容することを指す。繰り返し行う学習を練習(れんしゅう)という。」Wikipedia

 

ここで、やっと”行動が変容する”という所に辿り着く。研修を企画する際に、言葉の定義から始めていては中身に辿り着かないので、先人達の知恵を借りることにする。

 

カークパトリックの4レベル

1959年にアメリカの経営学者のカークパトリック博士が提案した教育の評価法のモデルで、カークパトリックの4段階評価法として世界的に定着している。

・レベル1:Reaction(反応)
アンケート調査などによる学習者の研修に対する満足度の評価

・レベル2:Learning(学習)
筆記試験やレポート等による学習者の学習到達度の評価

・レベル3:Behavior(行動)
学習者自身へのインタビューや他者評価による行動変容の評価

・レベル4:Results(業績)
研修受講による学習者や職場の業績向上度合いの評価

 

この4段階は個人的にも納得感があるが、レベル4を実現できている企業にはほとんど出会った事がない。また、この評価方法および実態としてレベル4までを評価できていない事が、”研修は研修に過ぎない、業績には役立たない”という印象を生んでいる気もする。

自分自身、単なる研修と言われない研修を目指して、参加者の実務と直結させる子を心掛けているが、実務をテーマにプロジェクトベースの建てつけで行なっても、依頼主や参加者のレベル1:Reaction(反応)を最大化する事には繋がるが、レベル2,3,4までを事前にデザインできたケースは少ない。
研修実施後に機会を得て、数年経っても実践し続けていたり、プロセスとして組織に定着しているのを見るのはとても嬉しい瞬間だ。

 

HRBPという追い風

HRBP(HRビジネスパートナー)という言葉もだいぶ浸透して来た気がする。今年参加したSHRM2019でも、How to Be a Better Business Partner “You are a business professional who have expertise in HR.”と言ったメッセージが実践のためのガイドラインと共に打ち出されていた。

研修の効果が業績向上に繋がるようにするには、そもそも研修をその様に設計しておく必要がある。これをやるにはビジネスに求められる要件を人材要件に変換する事ができるプロフェッショナルが必要になる。

日本の人事担当者は他部門も経験している人が多い、人事専門家が育ち難いというマイナス面もあるが、事業に貢献できる人材を定義するには都合が良い。何れにせよ、研修企画者が全てを行う事は出来ないので、事業部の適切な巻き込みが鍵となる。

 

テクノロジーによる追い風

カークパトリックのレベル3,4は測定の手間が問題だった。しかし、レベル4から逆算してKPI(Key Performance Indicator)をブレイクダウンしていけば目標値の設定は可能だし、それに必要な行動指標も定義できる。行動の測定も主観的な自己申告から客観的な行動実績に変える事ができる。日々の報告から解放される被測定者に取っても朗報になり得る。

また、その手前のレベル2の学習到達度に関しても、エビングハウスの忘却曲線を逆手に取って、効果的なタイミングでリマインドを促したり、AIボットで実践結果に応じた取るべき行動のリコメンド等も可能になる。

測定と強化の両方でテクノロジーは大きな可能性を秘めている。全員に人間のコーチを雇う事は出来なくても、ロボットコーチなら全員に平等に提供可能かもしれない。参加者を増やしたいが費用が足りないという問題からも解放される。

 

カークパトリックの新4レベル

全ての動きは繋がっている。2016年にはカークパトリックの「新4レベル」を解説したKirkpatrick’s Four Levels of Training Evaluation (2016)が出版された。
HRBPの流れと呼応し「レベル1,2を中心としたこれまでの研修効果測定をやめ、新しい4レベルのプロセスで結果を出し、戦略実行に貢献するビジネスパートナーを目指そう」というメッセージが打ち出された。
具体的には、「レベル4→レベル3→レベル2→レベル1」という順番で設計する重要性を強調している。経営者から見れば当たり前の事かもしれないが、この順番の変更には大きな意味があるし、実現には様々なハードルがある。

 

それでも、流れは変わりつつある!?

人材を人財として活かしたいという要求が高まり、研修を単なるきっかけに終わらせないためのテクノロジーによる支援が可能になって来ている。
マスマーケット向けに大量の商品を均一に送り出すためのトレーニングが工場を中心に成果をあげたが、大量生産消費の世界から持続可能性とバランスを考える時代に求められるトレーニングは当然変わっていく必要がある。テクノロジーを前提とする時代には、研修自体もテクノロジーを取り込んでいく必要がある。

研修の目的を明確に定め、レベル4から設計し、批判を恐れずに、従来の枠から出て色々試していけば、かなり面白い事ができるはず!