コロナで見つけた世界遺産。

Written by 津田 真吾 on 2021-06-21

新型コロナによるステイホーム生活を少しでも楽しむため、私のエンタメ習慣は大きく変わりました。どう変わったかというと、大きく2つあります。

一つは、NETFLIXとAmazon Primeなどのストリーミングサービスによって、映画や連続ドラマの消費が増えたことです。圧倒的に、増えました。減った通勤やその他の移動時間は「SUITS」や「愛の不時着」「クイーンズ・ギャンビット」が埋めた計算になります。ですが、ドラマの本数と時間を合計すると、かなり睡眠も削ってしまってる気がします……。映画も結構見ましたので、色々紹介したいのですが、また別の機会にさせてください。

もう一つは、ゲームです。ゲームと言っても、アナログなボードゲームです。このボードゲーム、通はボドゲと呼ぶそうですが、ボードがなく、カードだけとか、サイコロとカードといった組み合わせも、ボドゲです。

普段私はAI化とかDXとか言ってますがエンタメという「楽しみ」や「味わい」というジョブに関してはアナログは最高です。楽しみは非効率な方が良いんです。(感情的ジョブを効率的にという事業アイデアの相談を受けますが、この辺は別の機会に述べたいと思います。)そういう意味で、世界がどんどんデジタルになったとしても、遺産のようにボードゲームは残るのではないでしょうか?それはまるで、オンライン化が進んだ現代において世界の旅行市場が成長し続けているのと同じかもしれません。チェスもボードゲームの一種ですが、AIに人間がかなわなくなったとしても、根強いファンはいます。むしろ「クイーンズ・ギャンビット」によって世界的なチェスブームが再来したくらいです。

我が家でも新型コロナの流行とともに、家族全員が家にいる時間が増えました。うちは5人家族なのですが、週末も出かけなくなり、夫婦に加え、中学生と高校生と大学生の5人が一緒に楽しめるものを、ということでボドゲ、しかも世界的に人気の高い世界遺産級のものに手を出しました。いくつか紹介したいと思います。

モノポリー Monopoly

最初は元々家に会ったモノポリーから始めました。これは言わずと知れた不動産売買ゲームです。運の要素もありますが、有利な交渉をタイミングよく仕掛けることで不動産を独占し、多くの富を手に入れることがゴールです。中学生も十分に楽しめました。たぶん、小学校高学年から普通に遊べるのではないでしょうか。欠点としてはとてもゲーム時間が長くなることがあるのと、最後の最後はサイコロの目で大きく勝敗が決まる運ゲー感が残ることです。しかしボードゲーム界の殿堂入りをしているとも言えるモノポリーは何回やっても飽きることなく楽しめます。最初はルールを知らなかった子供たちも、ゲームの盤面に書かれている価格ではなく、自分にとっての価値を感じながら交渉をするほどゲームに熟達することができました。

カタン Catan

モノポリーが盛り上がったので、これもボードゲーム界の代表と言えるカタンもやってみることにしました。通常のカタンは最大4人までしかプレーできないので、最大6人まで同時に遊べるようになる拡張版という追加キットも入手。多くのボードゲームの定員は4人となっているため、こうした拡張キットは嬉しいですね。ゲームバランスが多少変わりますが、違いを味わうという楽しみ方もあるかもしれません。

さて、このカタンというゲームは、島の開拓者となってプレイヤーが資源を獲得しながら道や町をつくっていくゲームです。サイコロの目によって獲得する資源が決まります。なので「確率」についても一定の理解がないと勝てません。さらに獲得した資源の使い道には戦略性が求められます。家族5人でやると、この戦略性に面白いほど差が表れました。モノポリーでは、交渉の巧拙というのが勝敗を分けますが、カタンでは状況に応じた戦略を選択できるかどうかがカギになります。プレイヤーによっては、戦略の好き嫌いがあったり、盤面に応じた変化が取れなかったりします。私自身、このことに気づくのが遅く、ずいぶん子供たちに悔しい思いをさせられました。プレイスタイルも色々なパターンがあるので、子供たちの色んな頭の使い方に感心するという、子供の成長も楽しめる味わい深いゲームです。

カルカソンヌ Carcassonne

カタンを相当やり尽くすと、ちょっと毛色の違うゲームを探すことにしました。特に、カタンもモノポリーも最後までやると1時間を軽く超えてしまうので、ゲーム時間の短めのものを探し、約45分というカルカソンヌというゲームを買いました。これは、道や城や広場などが描かれたカードを繰り出しながら盤面を拡大していく「陣地拡大ゲーム」です。広い陣地を一気に囲うことで、大量得点を狙ったり、小さく堅実に得点を重ねたり、より細かい戦術が大事なゲームです。細かい戦術に加え戦略的に他のプレイヤーより多くの得点を獲得することで勝利できます。このゲームはやってみると、麻雀に似た感覚で、運よりも他者との駆け引きやリスクの取り方が大事な要因となっているようです。そのため、家族のなかではボロ勝ちしてしまい、評判悪かったです。ルールは簡単ではありますが、戦術と戦略がないと、上級者にはまったく歯が立たないため、相手を選ぶゲームと言えるかもしれません。

ワイナリーの四季 Viticulture

これまでの3つのゲームは、プレイヤー同士の戦いという側面が強く、場合によってはバチバチと喧嘩にも発展しかねません。子供によっては負けたことなどを根に持ち、相手が4人いるにも関わらず特定の相手に厳しく交渉したり、邪魔をしたりと個人攻撃的な行動を取ります。そうなると「仲良くみんなで楽しみたい」というジョブの不満点となり、せっかくのゲームが台無しになり得ます。そこで見つけたのがこの「ワイナリーの四季」というゲーム。このゲームは相手とは確かに競うのですが、それぞれのプレイヤーが、自分のワイナリーを開発し、価値の高いワインをつくっていくゲームで、相手の邪魔はほとんどできません。着々と、粛々と自分のワイナリーを経営するので、ゲームと言っても競うというより自分の趣味に打ち込めるような楽しみですね。有名なボードゲームではないですが、結構好きです。ワイン好きなら好きなワインをつくる感覚も得られてもっと楽しめるかもしれません。

おススメは?

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論語と算盤とジョブ理論

Written by 山田 竜也 on 2021-04-02
常盤橋のたもとの青淵 渋澤栄一の像 筆者撮影
常盤橋のたもとの青淵 渋澤栄一翁の像 筆者撮影

INDEE Japanの創業の地、日本橋本石町近く、常盤橋のたもとには青淵 渋澤栄一の像があります。新一万円札、大河ドラマで一躍、渋澤栄一本人の認知度が上がっていますが、それ以前から、渋澤翁の残したものは、多くの人が見知っているはずです。第一国立銀行(現:みずほ銀行)、日本鉄道(現:JR東日本)、東京瓦斯会社(現:東京ガス)等知らない人はいないでしょう。こうした誰もが知っている企業を含め、500社以上の企業の創設に関わった稀代の起業家、実業家である渋澤翁です。

渋澤翁は、その著書「論語と算盤」の中で、人間性(論語)とビジネスでの損得勘定(算盤)は両立させられる事を説き、「武士は食わねど高楊枝」の人間性、高潔性だけの世界から、人間性とビジネスでの金儲けを両立させる世界へと、幕末から明治への転換を推し進めました。

我々INDEE Japanも社名のINDEEに、Inspire, Innovate, Design, Developmentのビジネスでの革新に必要な行動と、Ecological, Ethicalの革新の方向性をガイドする言葉を込めています。渋澤翁の功績には遠く及びませんが、イノベーティブなやり方でより良い世界を作るために日々活動しています。

 

そんな渋澤翁の残した考え方、「論語と算盤」一節に、次の様なものがあります。

『孔夫子の論語に説かれた人物観察法は、まず第一にその人の外部に顕われた行為の善悪正邪を相し、それよりその人の行為は何を動機にしているものなるやを篤と観、さらに一歩を進めて、その人の安心はいずれにあるや、その人は何に満足して暮らしてるや等を知ることにすれば、必ずその人の真人物が明瞭になる』

『その人の外部に顕われた行為』を視て、
『その人の行為の動機』を観察し、
『その人の安心(目的)』を推察する。

この視・観・察は「論語と算盤」の中では”人物の見極め方”として挙げられていますが、この見立て方は、ジョブ理論の”人の消費行動の理解の仕方”とピッタリ符合します。この視・観・察をジョブ理論の文脈で語ると以下の様になります。

『消費者が実際に行なっている行動 Solutions、そこでの障害 Barries』を観察・インタビューする
『消費者が本当にやりたい事、その行動により解決したい事 Job』を発見する
『消費者が解決する事で何を達成したいのか Objective』を推察する
模式的に表すと以下の図になります。

JOBSメソッド®︎ JOBSフレームの概念図
JOBSメソッド®︎ JOBSフレームの概念図

 

改めて、本質的な物の考え方は普遍的だという事を思います。渋澤翁は幕末の人々に「論語」を引用し、そこに「算盤」という概念を重ね合わせて、双方のバランスを取ることの大切さ、有用さを伝えました。

我々は、クリステンセン氏の「ジョブ理論」を引用し、そこに新規事業開発に必要な要素を盛り込んだJOBSメソッド®︎を開発し、実践的なイノベーションの起こし方、新規事業開発の進め方をお伝えしています。

最後は宣伝の様になってしまいましたが、今後も、普遍的な考え方を大事にしつつ、時代にあったアレンジで実践的で役立つ手法をお伝えしていきます。INDEE Japanからの発信にご期待ください!

クレイトン・クリステンセン氏の死を悼んで

Written by 津田 真吾 on 2020-01-26

クレイトン・クリステンセン氏が遂に、亡くなられた。67歳だった。

Clayton Christensen dies at 67 after lifetime of business, spiritual influence

SALT LAKE CITY – Clayton Christensen, whose theory of disruptive innovation made him a key influence on Silicon Valley powerhouses like Netflix and Intel and twice earned him the title of the world’s most influential living management thinker, died Jan. 23 at age 67.

深刻な健康問題を抱えていたことは知られていたので、突然亡くなったようなショックではないものの、衝撃と喪失を感じている。クリステンセンの書籍は残るし、彼の「理論」も残るし、彼の理論を応用したいくつもの会社たちもきっと世の中に残る、がである。

世の中にインパクトを残したい、と新しいアイデアや、新しい本や、新しい製品や、新しい技術や、新しい会社をつくり出す人は多い。クリステンセンの理論は、 ささやかな私という個人にも大きな影響を与えた。が、そんなことよりも IntelやAmazon、Appleの経営に大きな影響を与えたことが知られている。Amazonがここまで急速に超巨大な企業へと成長したのは、ベゾスが理解の難しい破壊的イノベーション理論を完全に我がものとしていたからだと私は考えている。

クリステンセンの影響力は単にビジネスという文脈に限らない。確かにハーバードビジネススクールで教鞭をとり、イノサイトというコンサルティング会社を立ち上げ、いくつものビジネス書を書いてはいるが、書いてある内容や教えている内容はビジネスというゲームの遊び方ではない。ビジネスが人間の経済活動をどのように形作り、働いている人たちの心理がどのように影響し、意思決定者がどのようなバイアスを持つのか、という人間理解の切り口だと、私は考えている。だからこそ、色々な人の心にも残っているのではないだろうか。

例えば「破壊的イノベーション理論」では、新興企業の開発する未熟な技術が未熟であるがゆえ、大して注目もされず、注目度が低いだけに本当に必要とする顧客に採用されながら成長する過程を解説している。この間、エリート企業は油断しているわけではなく、完成度を次々と高める持続的イノベーションは行っているのだ。後知恵では、既存のエリート企業を駆逐するベンチャーという流れは当たり前のように感じるが、実際に最中にいる人間には、エリートを見切って、エリート街道を走っていない“しょぼい”(粗削りで底辺の)技術に投資をするという判断は、とてつもなく難しい。『イノベーションのジレンマ』を何度も何度も読んだとして、理論を知っていたとしても難しい。

また「ジョブ理論」では、作り手が一所懸命にモノづくりに込めるこだわりとはまったく別の視点から、買い手は商品を“雇う”と解説する。買い手のこだわりは、自分がやりたいこと、つまりジョブに合致しているかどうかである。この理論も、理解できたとしても実行するのが難しい。この理論に向き合うと、売り手と買い手という立場の違う人間がお互いを理解することの困難、さらに作り手として作りやすさを優先しがちであることがあぶり出される。

クレイトン・クリステンセンさんが死去。「イノベーションのジレンマ」で知られる経営学者

「イノベーションのジレンマ」で知られるアメリカの経営学者、クレイトン・クリステンセンさんが1月23日、67歳でボストンで死去した。 CNN などが報じた。死因は、がん治療の合併症だという。 「 現代外国人名録2016 …

訃報に際し、『イノベーション・オブ・ライフ』を名著として挙げる方も多い。この本では、幸福や人生について、氏の考えを知ることができる。ビジネスは、多くの場合、収益の最大化を目指す。簡単に言えば、効率的に手っ取り早く稼ぐことが目的化される。しかし、この収益や効率だけを追求する考え方に警鐘を鳴らす。破壊的イノベーション理論と同様に、長期的で重要な課題よりも短期的な課題に「資源配分」を人間はしてしまいがちだ。人生の場合、資源配分といってもそれは“時間”である。この本でも、ビジネスの文脈を脱し、人生の分岐点における「考え方」を提示してくれたのがクリステンセン氏である。

『イノベーションのジレンマ』のクレイトン・クリステンセン教授、関連記事 | Biz/Zine

『イノベーションのジレンマ』などで知られる、クレイトン・クリステンセン教授が1月23日、死去した。Biz/Zineでは著作関連の記事、今となっては最初で最後の来日となってしまった日本講演のレポートなどを提供させていただいた。ご冥福をお祈りしつつ、氏のイノベーションへの貢献をたたえ、関連記事をまとめさせていただく。

『ジョブ理論』を知っている者にとって、彼の思想は「物の売り方」だろう。あるいは『イノベーションのジレンマ』を知っている者にとっては「業界の覇権を取るための指針」に見えるはずだ。あるいは最新『繁栄のパラドクス』を読むと、経済発展や途上国の開発に関する考え方のように感じるだろう。しかし、直接クリステンセンと話をすると、これらの書物は彼の考えのごく一部でしかないということが分かる。「イノベーション」が元来、経済成長につながるような大きな創造を指す用語であったように、クリステンセンは経済活動を人間の大きな営みの鏡として見ていると私は感じた。

このように感じた背景として、クリステンセンが来日した2015年に交わした会話で最も記憶に残っているフレーズが2つある。

(築地市場で働く多くの人を眺めながら)彼らは働くこと自体に意義を感じている

たった70年前まで私たちの祖国同志が戦争したことが信じられない。今では経済を支え合うパートナーだ。

人間同士は平和的に協力し合うことが可能で、その協力の総和が経済規模だというような見方は素敵ではないだろうか。

『繁栄のパラドクス』に書かれているような経済発展を、彼は単に政治家の目標値としては見ていない。より多くの国民がより豊かに暮らすことが叶うと、結果として経済発展がもたらされるという。そして、より多くの国民が豊かな暮らし方をするには、「破壊的イノベーション」が必要になる。近年、彼が「破壊的イノベーション」を「より安く、シンプルで、アクセス可能なソリューション」とよく説明していたが、一部の国民にしか許されなかった贅沢が全国民に可能になることは、国の豊かさを表すのではないだろうか。「贅沢」と言っても、一部の国においては「水」や「食料」を指すし、現在の日本においては「有給休暇を自由に取ること」や「周囲の誰からも尊重されること」を指す。つまり、その時々、その状況に置かれた人々が求める進歩(ジョブ)に対するソリューションを提供することの重要性をいくつもの書籍で語っている。このようにして生まれた「進歩」は人々を豊かにし、対価としての「価値」は経済発展を生み、平和さえも生み出すことができるのではないだろうか。クリステンセンは、私たちは常に「進歩」を目指す前向きさが備わっているという前提 に立っている点が、個人的には好きである。

ビジネスと人生について考えるきっかけを与えてくれ、発展と進歩という希望を与えて下さったクレイトン・クリステンセン氏の冥福をお祈りします。

起業準備塾を通して感じた、頼りがいのある社員が抱えるジョブ

Written by 星野 雄一 on 2019-09-09

ご存知の通り、INDEE Japanでは新規事業およびイノベーション推進を専門とするコンサルティングサービス(企業向け)と、テクノロジー系スタートアップ支援を専門としたシードアクセラレーションサービス(起業家向け)を展開している。

 

企業にせよ、起業家にせよ、業を興したいと決めている方々を支援している。一方で、人生100年時代と声高に叫ばれる中で、働く人が企業という枠にとらわれずに人生をデザインすることを支援できないかという想いがあり、今回、起業準備塾という取り組みを始めた。

この取り組みは、人生100年時代をどう生きるかという漠然とした問いに対し、自らを少しでも変化をさせたいという気がある方を対象としている。企業を飛び出た枠でキャリアを捉えつつも、起業家になると決めているわけではない人である。この層はクライアント企業の方や、かつての同僚のようなプライベートでの繋がりや対話を通して、特に30−40代に多く存在するという仮説の元でスタートさせた。

 

実際に蓋を開けてみると、参加者は30代から40代前半が多く、起業に関心がある会社員、既に様々なコミュニティに参加している会社員、会社を持っているがピボットを考えている起業家が中心であった。彼らは変化を起こすことに能動的ではあるが、具体的に何をするか、実際にどう動くかまでは決まっていない。一方で、現在の職場に対して否定的な感覚も無いように見受けられた。

また、塾ではジョブ理論を中心に自分自身への問い、自分が携わっているビジネスや仮想ビジネスのワークなども行うのだが、実にアウトプット力が高い。しかも企業研修では出てこないような鋭い質問を多く受ける。

 

アウトプットが出せ、問いが鋭く、現在の職場を否定しない。更に変化にポジティブ。皆さんの会社にとっては非常に頼りになる存在ではないだろうか?


一方で、このような人材こそ、企業の寿命よりも自らのキャリア期間が長くなるこの時代において、

”あらゆる選択肢”を視野に入れつつ、自らを成長させることで、世の中に必要とされる存在であり続けたいと考えている。

 

LIFE SHIFTという言葉は世の中に普及してきたと感じるところであるが、SHIFTの仕方にはグラデーションがある。起業、転職、複・副業、はたまた企業内で活躍という様々な選択肢の中で、人は様々な挑戦を行う。皆さんの会社では彼らの人生のジョブを解決するためにどんな取り組みができるのであろうか。

 

ZENTECH DOJOは「起業家が動き出してから知識不足で苦労する」ことを解消する取り組みだが、起業準備塾では「会社員が知識不足で”動かない”うちに、頭と体が”動かなくなる”」ことを解消したいと考えている。ただし、動かない理由は人それぞれだ。だからこそ、私たちはそのグラデーションをそのまま受け止めて成長に貢献できる存在として、起業準備塾を引き続き継続してみたいと思う。

盛田昭夫さんの秘蔵動画を見て感じた3つのこと

Written by 津田 真吾 on 2019-07-10

先日タイムラインにソニー創業者の盛田昭夫氏が、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」について語る秘蔵映像が流れてきました。なぜ今頃発掘されたのか疑問を持ちつつ見てみると、これはすごい!動画はNHKのこちらのサイトから見れるので、ぜひ見て頂きたいと思います。

イノベーションに取り組む皆さんにも、いくつか気づきがある言葉があると思いますが、私が感じたことを3つ挙げてみます。

1 話がゆっくり

世代を追うごとに、早口になっていると言われてますが、Youtube で見る他の動画と比べると非常にゆっくり話しているように感じます。Youtube で育った若者はかったるく感じるほどではないでしょうか?非常に象徴的ではありますが、昭和では当たり前のスピードだったのが、違和感を感じるほどに時代は高速化しているんですね。

2 やってみて、直す。

Walkmanの名前について、ソニーでは何度もやり直しています。ともすれば、失敗なものをゴリ押ししたり、失敗がなかったこととしてウヤムヤにしてしまいますが、トップ自らが意見を途中で変えて修正を重ねています。リーンスタートアップという外来語に頼ることなく試行錯誤という基本形はカッコいいものです。

3 トップが若者のジョブに詳しい

盛田さんが自ら、若者を観察し、「音楽をいつでもどこでも聞きたい」と共感し、大きなラジカセを肩に担いでいる状態を「代替解決策」として、よっぽど音楽が聴きたいんだ、と捉えています。これはまさに若者のジョブを整理して、大事な課題として設定することを盛田さん自身がやっています。若者のことは若者が理解せよ、という風潮も強いですが、感覚的に分かるだけでは不十分で、トップが理解しないと本当のビジネスとして投資できません。そこもやり方考えた方がいいですね。

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