妄想から創造へ Innovation for Life vol.7

Written by 津嶋 辰郎 on 2020-08-10

サピエンス全史はご覧になられましたか?

この中でハラリは人類史における3つの大きな革命を定義しているのですが、その最後の一つが、認知革命

そしてそれは、ホモサピエンスが生き残った源泉、

”虚構”を作り共有し信じる力

つまり、現実に存在しない妄想をあたかも存在するかのように信じ、信じるだけでなく時にはそれを現実にしてしまう力と言えるものです。

今回は、その力と昨今重要視されつつある創造力とはどう繋がりの話をしてみました。

Innovation for Life vol.7 妄想から創造へ

不確実性が益々高まる現代社会において、幸せな人生をおくるために大切なことを考える問いを発信することでみなさまとご一緒により良い未来そして社会を創っていくチャンネル Innovation for Life・・・第6話のテーマは変えられるもの、変えられないもの・・・幸せな未来のために今すぐに取り組むためのシンプルな世…

 

あなたが思い描く、あなた自身の幸せな人生を妄想してみてください。
妄想だと考えると、実現性なんて気にせず自由に描けると思います。


そして、そこにいるあなたはどんな表情でどんな毎日を過ごしていますか?そこには他に誰がいますか?

その解像度をどんどん上げていくことが、あなたの行動を変えていくことに繋がっていきます。

進歩をやめない

Written by 津田 真吾 on 2020-08-04

私たちは進歩したい


普段からめちゃくちゃテクノロジーのお世話になっていて本当に有難いです。
朝、半分以上寝たまま、何の事故も起こさずにトイレに行けます。これは水洗トイレ、下水道という画期的なイノベーションを享受しているからです。水洗トイレが屋内になければ、外の肥溜めやボットントイレに行こうものなら、かなり意識がはっきりとした状態で、足元にも気をつけなければ、そりゃ大変なことに…昔は子供がよく落ちていたそうですよ。

喉が渇いたな。そう思ったら、冷蔵庫を開けるとひんやりと冷えた麦茶。氷もできています。まるで天国です。

でも、そんなトイレや冷蔵庫に不満を持つことがあるかもしれません。

「便座が冷たい」という不満を持ったとき、一部の人は「昔の人よりもずいぶん恵まれているんだ。今の時代は屋内で座ってトイレができるんだから、甘ったれるな!」と。「氷を製氷皿から出すのが面倒」なんて言おうものなら、「昔は氷は貴重品だったんだ」との老害昔話も飛び出てくることも。

しかし、温かい便座や自動製氷装置のように、もう進化が終わったかと思うようなテクノロジーに、さらなる進化が追加されることは少なくありません。じわりと普及し、当たり前になったイノベーションには、ウォシュレットやサイクロン掃除機、コードレス掃除機などが挙げられます。既存のテクノロジーから十分に便利さを享受していながら、「もっと~だったら…」といった願望を持つのは、いけないことなのでしょうか?

現状への感謝と改善の意欲は矛盾しない

ZOOMはレッドオーシャンだと思われていた電話会議システムに参入し、コロナ禍の後押しもありましたが、今や毎日3億人が利用する遠隔会議プラットフォームへと成長しました。そのきっかけは「いまの電話会議システムは使いにくい」という不満です。当時WebexやSkypeなどのシステムは存在していて、すでに世界中の誰とでも、無料でビデオ通話が可能だったにも関わらずです。

「昔の国際電話は高かったんだぞ~」という人たちにとってはWebexは神のようなソリューションだったことでしょう。でも、Webexが当たり前の世の中においては問題もたくさんあるんです。

代替解決策

ジョブ理論には「代替解決策」という考え方があります。
それは、ジョブを片づけるために、人は何らかのソリューションを「我慢して」使用しているという、ものの見方です。しかも「我慢」しているかどうかは、本人は気づいていないことも多いのです。ZOOMを使ってみることで、初めてそれまでのツールの使いにくさに気づいた方も多いのではないでしょうか。ウォシュレットに慣れてから初めて、ウォシュレットの価値を実感した方も多いはずです。

つまり、現状のソリューションは、何らかの妥協を伴った上で顧客は購入しているということです。特にZOOMの場合は、顧客の不満は音声会議ならそこまで気にならないものの、ビデオ会議となると大きいものでした。

ZOOMは他社が音声を主体に設計している中、ビデオファーストの設計をしました。さらに、導入をより簡単にし、費用のハードルをさらに下げ、安定性も高めたことで急成長しました。在宅でのビデオ会議の際に、部屋の 片づけや化粧をしなくてはいけない問題など、遠隔会議にまつわる不満点についても、仮想背景や画像フィルタを用意することで密かに支持者を増やすことも抜かりなく行っています。


私たちは「トイレ」「冷蔵庫」「電話会議システム」など一つ一つの技術に満足することはあるかもしれません。しかし、「清潔で安全な生活を送りたい」「いつでも美味しいものを飲んだり食べたりしたい」「遠い友人や知人とどこででも話がしたい」といったジョブの視点に立てば、常に“もっと”を求めていると言えるでしょう。提供側の論理で私たちの進歩を止めたくはないものです。組織が老体になると、自社の限界で顧客の限界を決めてしまいがちですが、これはもったいない。企業の進歩は顧客の進歩とともにありたいものです。

変えられるもの 変えられないもの Innovation for Life vol.6

Written by 津嶋 辰郎 on 2020-08-03

 

前回は我々が幸せな未来を実現するためには、イノベーションの理論を活用して”行動や選択”を変えていくという話をしました。しかし、実際に未来を考える時、どれぐらい方が日々の行動と選択との繋がりを考えているでしょうか?

今回のinnovation for lifeのテーマは、なぜ行動や選択に注目する背景として、変えられるもの、変えられないものについてお話してみたいと思います。

 

Innovation for Life vol.6 変えられるもの、変えられないもの

不確実性が益々高まる現代社会において、幸せな人生をおくるために大切なことを考える問いを発信することでみなさまとご一緒により良い未来そして社会を創っていくチャンネル Innovation for Life・・・第6話のテーマは変えられるもの、変えられないもの・・・幸せな未来のために今すぐに取り組むためのシンプルな世…

あなたが望む未来を実現するために、今の生活の中であなた自身の判断で変えられることななんでしょうか?

人生を変えるための3つとして、住む場所、付き合う人、時間の使い方を変えるという言葉も考える切っ掛けにしていただければと思います。


次回からさらに深めて行きたいと思います。

Democratizingとは? 破壊的イノベーションの新しい呼び名

Written by 津田 真吾 on 2020-07-27

海外スタートアップのピッチを聞いてると、“Democratizing”(デモクラタイジング)ということをしきりに言っています。

これは直訳すると「民主化」ということなんですが、民主主義を勝ち取ったわけでもなく、普段はあまり民主主義を意識しない日本人には感覚が分かりにくいかもしれません。

そもそも、一部の君主(=王様)や貴族から国を奪還?奪取?して市民たちのものにしたのが民主主義の発端だったということを考えると、ビジネスにおける民主化というのは「一部の限られた人たちにしかできなかったことを、多くの人に届ける」ことだと捉えるとわかりやすいです。しかも、これは言い方を変えた「破壊的イノベーション」そのものです。その理由は後述しますが、「特権階級にしか許されなかったことを、一般市民にも可能にする」というのは最高でしかありません。いくつか例を挙げていきたいと思います。


焼き肉

例えば、皆さん焼き肉好きですよね?これは韓国の宮廷料理です。牛肉が大量に作られるようになり、レシピが普及し、韓国に行かなくても、貴族でなくても、多くの人が食べられるようになりました。民間の焼き肉屋さんは、宮廷料理の民主化の一例です。


ブロックチェーン

ビットコインなどの仮想通貨は「貨幣の民主化」への期待が寄せられています。現在、多くの企業や人は円やドルなどの政府発行の通貨を信用しています。この「信用」を通貨の本質歳、通貨コントロールを各国政府の特権ではなく、多くの人の相互のチェックによって「信用」を構築しようとするのが暗号通貨です。通貨発行の民主化を可能にしているのがブロックチェーン技術ということで、関心を集めています。


Twitter、Youtube

一部の権力者にしか許されなかった「大衆に意見を言う」ことを可能にしたTwitter(や、こういうブログサービス)もメディアのDemocratizationといわれますね。


マネーフォワード

会計士や税理士を雇いたいけれど、お金が無い人にはマネーフォワードは救い主です。すでにインターネットによる無料の情報によって、法律の知識は一般市民にも手に入りやすくなりました。わざわざ法律の学校に行かなくても、ネットには多くの記事が公開されていて(もちろん嘘もありますが)、以前なら専門家に頼まざるを得ないシチュエーションにおいても、特別な費用をかけることなく知識を入手することが出来るようになりました。マネーフォワードは、知識だけでなく会計や簿記の作業を単純化し、資格を持たない多くの人にとってハードルを下げたサービスと言えます。


Instagram

どうせなら撮られるなら綺麗なポートレートを撮って欲しいですよね?昔は宮廷画家に頼んで、絵を描いてもらう必要がありました。カメラが発明されてもなお、プロのカメラマンを雇う必要があったり、写真館に行かないと記念写真が撮れませんでした。今では誰もが綺麗な写真をスマホで撮ることができます。さらにInstagramを使えば色々なテイストで撮ることもできるようになりましたね。


MENOU

最後にご紹介したい例は、MENOUです。ディープラーニング技術を用いた目視検査サービスを提供しているのですが、大きな特徴は「精度の高いAI検査」を民主化している点です。特別なAIの知識やプログラミング技術を持たなくても、不良品と良品をシステムに教えるだけで、判断の仕方をAIが学び、同じ判断を繰り返すことができるソフトウェアを提供しています。機械学習エンジニアや画像処理技術者が不在の企業にとって、煩雑でコストのかかる目視検査を自動化することが可能になりました。


さまざまな例を見てきましたが、Democratizingという視点は新しい事業のタネになりそうなことを分かって頂けたでしょうか?それまで見過ごされていたローエンドの顧客や、未解決のジョブを持つ顧客を対象にした破壊的イノベーションとほぼ同義であることもご理解頂けたと思います。

既存の「貴族」に囚われず、「庶民」へと視野を広げ、より多くの人のジョブを片づけるサービスや製品がもっと登場することを期待しています。

人生のイノベーション Innovation for Life vol.5

Written by 津嶋 辰郎 on 2020-07-27

 

このInnovation for Lifeは我々一人一人の人生のイノベーションがテーマですので、世界を一緒に変えましょうというメッセージをお伝えするつもりはありません。

しかし、別の言い方をするとダーウィンの名言にもあるように、変化しつづけた生物が生き残ってきたということは、変化するという選択をすることが我々が幸せに生きるためには大切なことだと言い換えることができますし、イノベーションという言葉も決して無関係ではないということも感じて頂けると思います。

今回のinnovation for lifeのテーマは人生のイノベーション。我々の人生がどのようにイノベーションと繋がるか?について取り上げたいと思います。

 

Innovation for Life vol.5 人生のイノベーション

不確実性が益々高まる現代社会において、幸せな人生をおくるために大切なことを考える問いを発信することでみなさまとご一緒により良い未来そして社会を創っていくチャンネル Innovation for Life・・・第5話のテーマは人生のイノベーション ※紹介している書籍はこちら イノベーションオブライフ https:/…

 

あなたの人生を評価するものさしは何でしょうか?

ただ漠然と幸せを求めていては、いつまでたっても幸せに近づきません。自分が何を大切にしたいか?を具体的にすることが重要です。
次回以降はこのテーマについてさらに深めて行きたいと思います。