研究経験を”活かして”働くこと
こんにちは。INDEE Japanの山上です。
学生時代は研究に打ち込んで、研究室では実験を回していた。
データは読める。論理も組める。
でも、自分の思考の幅は“理系”だけでは測れない気がしている。
そんな感覚を持つ人が、今、とても増えています。
はっきりと言語化できていなかったかもしれませんが、私もそうだったのだと思います。
最初にその感覚を自覚するのは新卒での就職活動。
理系学生の人気就職先は、研究開発・技術力を社会へ還元できたり、バックグラウンドを活かせる会社です。
対照的に、研究バッググウランドを持たない多くの方にとってキャリアの一歩目となる新卒での就職先については、
消費者への貢献を実感できるtoCの企業が人気を集めています。
では、理系出身者は、実学的なポジションに就くことだけが王道なのでしょうか?
研究職として培った思考力・構造化力・仮説検証力。
これらは、実は新規事業の現場と相性が良いスキルセットです。
成功する新規事業の97%は、途中で修正や「ピボット」がされているそうです。
研究開発の先に?
経済産業省と文部科学省が発行している「博士人材ロールモデル事例集」によると、
含窒素天然物に関する研究で博士号を取得した方が、
総合化学・素材メーカーへ入社後、新薬候補化合物の設計・合成や新規創薬テーマの企画・推進を担当し、
新薬候補品の展開に向けた物質探索、ライセンシングに関する評価や契約交渉も一貫して行った例が記載されています。
その方は、次世代のコアビジネスとなり得る新規事業の立案やM&A検討・実行も経験されているのです。
他にも、研究開発に必要な専門性はもちろんですが、
研究活動を通して培った能力を活かして、
その企業の未来を担う事業の立ち上げや契約マネジメント業務に至るまで、
幅広い領域で活躍されています。
世間の「理系」という括りに振り回されず、
自分の“得意な問いの立て方”に目を向けてみると、
意外なフィールドが選択肢になり得るかもしれません。

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新しい価値を生み出す仕事は、正解がありません。
市場の不確実性に仮説を立て、検証を重ねることは、
まさに、研究の姿勢そのものです。
「ビジネス=営業・数字の世界」と捉えられがちですが、
新規事業の立ち上げはむしろ“未知”と向き合う連続。
理系出身者が得意とする「深く掘り下げる力」や「構造から考える力」が光る領域です。
かくいうINDEE Japanも、企業の新規事業を伴走者として支援する立場ですが、
事業としては”コンサルティング・ベンチャーキャピタル”という形をとります。
その新規事業をしっかりと伴走するための研究シーズの目利き、眠れる技術の事業化に強みをもっています。
研究開発と経営とは、どうしても”遠く”なりがちですが、
”遠くあるべき”ではないと思います。
最後になりますが、研究や技術のバックグラウンドを活かしながら、
シーズを事業へと成長させたい方、募集中です。