先日タイムラインにソニー創業者の盛田昭夫氏が、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」について語る秘蔵映像が流れてきました。なぜ今頃発掘されたのか疑問を持ちつつ見てみると、これはすごい!動画はNHKのこちらのサイトから見れるので、ぜひ見て頂きたいと思います。
イノベーションに取り組む皆さんにも、いくつか気づきがある言葉があると思いますが、私が感じたことを3つ挙げてみます。
目次
1 話がゆっくり
世代を追うごとに、早口になっていると言われてますが、Youtube で見る他の動画と比べると非常にゆっくり話しているように感じます。Youtube で育った若者はかったるく感じるほどではないでしょうか?非常に象徴的ではありますが、昭和では当たり前のスピードだったのが、違和感を感じるほどに時代は高速化しているんですね。
2 やってみて、直す。
Walkmanの名前について、ソニーでは何度もやり直しています。ともすれば、失敗なものをゴリ押ししたり、失敗がなかったこととしてウヤムヤにしてしまいますが、トップ自らが意見を途中で変えて修正を重ねています。リーンスタートアップという外来語に頼ることなく試行錯誤という基本形はカッコいいものです。
3 トップが若者のジョブに詳しい
盛田さんが自ら、若者を観察し、「音楽をいつでもどこでも聞きたい」と共感し、大きなラジカセを肩に担いでいる状態を「代替解決策」として、よっぽど音楽が聴きたいんだ、と捉えています。これはまさに若者のジョブを整理して、大事な課題として設定することを盛田さん自身がやっています。若者のことは若者が理解せよ、という風潮も強いですが、感覚的に分かるだけでは不十分で、トップが理解しないと本当のビジネスとして投資できません。そこもやり方考えた方がいいですね。