津田です。アジアでもヘルスケア系スタートアップが増えてきているという噂を聞きつけ、HEALTH TECH INVESTOR SUMMITとHEALTH TECH CEO SUMMITに行ってきました。
先日参加したアジア・アントレプレナーシップ・アワードでもヘルスケア系の参加が多かったので、きっと熱が高まってきているのではないかという期待と、絶賛応援中のUBIEと一緒にシンガポールまで飛びました。
 
イベントが始まってすぐにあったのは、アジアの投資環境の話です。
投資環境としては非常に伸びているとのこと。
昨年2016年は23億ドルがヘルスケアITに投資されいて、ミドルからレイターに投資できるスタートアップが増えてきている傾向に。

グローバルにも増加傾向にあり、1回あたりの調達額は米国に続いてアジアは第2位です。
このイベントは、よくあるピッチというものはなく、アジア各国からスタートアップと投資家が集まって、ビジネス環境について情報を共有したり、交流する会だったのでどんなスタートアップが参加しているのか、正直よく分かりません(笑)
ですが、ざっと見ると、遠隔治療や遠隔診断のスタートアップが発展途上の国も多く、医師の数が不足している国が多いように見えます。それは、発展途上の国も多く、医師の数が不足している国が多いためではないでしょうか。ちなみに世界の平均は国民1000人あたり1.655人、日本は1000人あたり2.297人の医師がいます。そんな中で、中国は1.456、東南アジア最大のインドネシアはたった0.204人しか医師はいません。
 
個人的な印象ではなく、どこに投資が回っているかというと、ほぼ上位4つのカテゴリーが大半を占めるとのこと。医療情報検索が1番多く、医療記録、遠隔治療・観察、医薬品販売のe-Commerceが続きます。
フィットネスや健康管理はまだまだですね。

一番役に立った情報は、各国の規制に関することでした。
諸外国は一旦規制に向けた動きを取ったものの、経済合理性に期待し、積極的にガイドラインを決める方針を取っているそうです。データの管理には注意が必要なものの、起業家が政府とも交渉しながら切り開いていくことができる環境にあると言っていいでしょう。日本について触れられていなかったのが少し悲しいですが、あまりに情報が不透明で傾向が読めないのではないでしょうか。

Galen Growth Asia以外にもヘルスケアに注目したアクセラレーション・プルグラムができていたり、これから目が離せなくなりそうです。でも、スタートアップにスポットライトを浴びせないイベントはあまり面白くないですね。


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