P&GがSwashという家庭用クリーニング家電をアナウンスしました。
初代iPadと初代ルンバを買った身としては、ぜひとも最初に買ってレビューをしたいところですが、買う前になぜ注目しているのかを、聞いてもらえると嬉しいです。(ちなみに、なぜiPhoneは買っていないかというと、スマートフォンとしては、ずっとBlackberryに憧れていて、買うタイミングを逃してしまったから…)。
まず、注目しているポイントとして、
1.クリーニングは高いから。
ファストファッションが一般的になり、普段着なら1000円以内で手に入る時代です。スーツでも数万円出せばそれなりの格好ができます。なのに、クリーニングは数千円かかってしまうのって、どうなんでしょう?かと言って、洗濯に出す頻度を下げるのも…もうちょっと頻繁に手軽に洗えたら、と思っていたのは私だけじゃないはずです。どのクリーニング店も場所が微妙だったり、空いている時間が微妙だったり、高かったり、と帯に短し襷に長し。
2.比較的場所を取らないから。
欧米発の家電は、日本ではToo Big! 性能やデザイン以前に、日本の家に入らないっていうことが、よくあります。フィリップスのノンフライヤーなんかは、試してみたいところですが、ウチの狭い台所には入りません…ルンバは例外ですが、段差の多い日本家屋には難しい面もありますね。Swashは写真を見る限り、薄型で、洋服が一枚入るサイズになっています。ウェブサイトを見ると、高さ139cm、奥行76cm、幅42cmというサイズ。我が家で見たらかなり大きく感じるかも知れませんが、何とかなるでしょう。それよりは重さ36kg、というのは改善の余地がありそうですね。きっと、この辺はiPadが持続的イノベーションも継続的に興しているように、後継機種では改良されそうです。
3.イノベーションの事例としてAppleを挙げるのは既に時代遅れな感じがしているから。
仕事目線でスミマセン。 Appleについては、色んな解説書があり過ぎていて、しかもスティーブ・ジョブスは亡くなってしまいました。本当の意図は分かり得ない状態になってしまっているだけでなく、あまりにもブランドイメージが出来過ぎていて、細かいことは語りにくいです。 最近のお気に入りはGoProですが、すでにこちらの記事で書かせて頂いたのと、イマイチ知名度が低いのが難点。アウトドアスポーツも比較的管理された中で遊ばないといけない日本では、「アクションカメラ」というものはメジャーにはならないかも知れませんね。
4.大企業によるオープンイノベーションだから。
P&Gと言えば、さまざまなイノベーションの取り組みで有名です。これも以前の『イノベーションブームは何かおかしい』でも書かせて頂きましたが、既存の会社の枠を超えて、色々なチャレンジをしています。実はTideブランドでクリーニング店も運営していたりします。なので、今回も思いつきで開発したのではなく、クリーニング店を通じて得た経験とインサイトに基づいているのです。ハードウェアはワールプール社と共同で開発したようですが、一企業の枠を超えることで新しい価値を届けています。この辺は、もっともっと日本企業にも見習ってほしいところです。
多分、本物のクリーニング店よりもキレイになることはないでしょうが、多くの場面で十分な価値を届けてくれるのではないかと予想しています。逆に、そうであるなら、破壊的なイノベーションとなるのではないでしょうか。