簿記、英検、TOEIC、宅建、公認会計士、MBA…
様々な資格がありますが、本当に仕事に役立つ資格は何でしょう?
プレゼン力、資料作成、エクセル。スキルも同様です。どのスキルが重要なのでしょうか?
世界中の資格を全部取れば、どんな時代でも仕事には困らないでしょうが、現実的ではありません。資格を取り終わった時には、人生も終わってしまうかもしれません。
資格を沢山持っているわけではないかも知れませんが、色々なスキルが高く、皆さまの会社にも色々なことが「デキる奴」が一人はいるのではないでしょうか。
一方で、何か困ったときには必ず活躍するような「必要とされるヤツ」も周囲に一人はいませんか。スキル万能という訳ではなかったり、「デキる奴」と比べると、普段は頼りない側面があるにも関わらず、「必要とされるヤツ」は困ったときに活躍します。こういう人はある特定の問題解決に長けていて、組織には不可欠な存在となっていることが多いです。例えば、取引先とのトラブルを解決することができる人や、顧客クレームへの対応が素晴らしい人はかけがえのない人となるでしょう。
同じように製品も分析してみてはどうでしょう。
色々な機能があるものの、必要とされない製品はありませんか?
我が社の製品の方が、高スペックなのに、競合に負けていることはありませんか?
一方で、機能は少なくてもなぜかお客さんに贔屓にされる製品もあるはずです。
「デキる」から「必要とされる」
必要とされる製品を開発するには、必要とされる場面を特定しなくてはなりません。ユーザーもしくは消費者が抱えている課題をピンポイントに狙ったものである必要があります。
『消費者はドリルではなく、穴を欲しがっている。』とはマーケティングの神様と呼ばれるハーバード大のレビット教授の言葉です。電動ドリルが沢山売れた理由を、ドリルではなく、「穴開け」という用事が必要とされたことに理由を見たのです。
小学生の間で大ブレークした「瞬足」。運動会という場面で、「曲がったトラックを早く走りたい」「我が子の活躍を見たい」という課題に応えたことで必要とされました。校庭の小さなトラックを曲がって走ることは得意な靴である以外は、児童用の靴としては普通のものです。価格やスペック競争から、顧客の「用事」という場面に着目することで「必要とされるヤツ」になることができたのです。
ユーザーはどのような用事を済ませる必要があるのか?なぜそのような用事を済ませたいのか?用事を済ませる上で、困っていることは何か?こういった疑問から着手しなくては、不必要な「デキる奴」になってしまいます。
クリステンセン教授は、このような解決すべきユーザーの用事を “Jobs to be done”と呼びました。
“Jobs to be done”を発見する切り口は以下の4つです。
Job – 用事。顧客が抱える機能的・感情的・社会的な課題
Objectives – 目的。製品やサービスを購入するかどうかを決定づける背景
Barriers – 障害。用事を済ませることを困難にする要因
Solutions – 解決方法。顧客がやむなく行っていたり、ぎこちなく行っている課題解決方法
この手法についてはこちらのセミナーで詳しくお伝えしますので、どしどしお申込みください!!
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