まずはちょっとこの連載企画を始めるにあたっての真面目なお話から。
社会人になってから鳥人間の話題を積極的に語ることを封印していた
それは自分にとってすでに過去の事であり、未来においてこれを越えるチャレンジがしたい今、敢えて振り返る必然性を感じることがなかったからである。

IMG_6618.jpg

しかし、その後のエンジニアとしての日々、半導体製造装置ベンチャースタートアップでの紆余曲折、そして研究開発部門向けのコンサルティングという経験を通して、自分にとっての当たり前が多くの人にとっての当たり前でないことに気づくことになる。
なぜ自分にはこれから起こる問題が既知感のように感じられるのに、

みんなには見えないのか??

どうもこの鳥人間での経験を通して自分は何かとても重要なことを学んでいたのかもしれない。その中には多くの人達に役に立つ教訓やメッセージが含まれているのかもしれない?そう思い始めたのがわずか5年ほど前の話である。
しかし当時の自分はまだその経験をうまく言葉にはできないでいた。言葉にしたいがまだまだ単なるエピソードの枠を越えられない。そうした中、INDEE Japanを立ち上げ、数多くの企業内新規事業立ち上げ、ベンチャースタートアップの支援をおこなってきた。そしてリーンスタートアップやファーストマイルという海外で体系化されつつあるノウハウに目を通して行くにつれて、自分の経験としての点が線になり、そして立体的になると同時に言葉に置き換えられるようになり、確信に変わってきた。
bb2.jpg
そう自分が鳥人間コンテストへのチャレンジで中小企業のおっちゃん達にいろいろ突っ込まれながらやってきたことは、図らずともゼロからイチを創るプロセスにおける原理原則であり、成功への王道であった。

そして社会人になってから多くの人達と共感できない理由は、

この王道は多くの人が企業人として”正しい”と教え込まれることと

“真逆”だからである 

今は世界的に新しい事業の立ち上げが求められている。しかし、パターン化されたプロセスを効率良く実行することが王道と信じてきた人が、それとは真逆の行動をとりましょうと言われたとしても、それはリスク以外の何物にもみえない。
そしてこれは日々の行動の積み重ねの上に構築されたものであるため、一見些細な違いのように見えて実は想像以上に深い溝である。新しい事業立ち上げを成功させるためには、今日この瞬間から日常的な習慣に至るまで、やり方や考え方を変えていかなければならない。
 
自分自身もこの実体験を言葉にするためには20年の歳月が必要だった。旬な情報は新しさが重要であるが、普遍的な原理は話題の新しさは関係ない。20年前の経験であっても多くの現状に疑問を感じる人達の自信に、そしてチャレンジに一歩踏み出すきっかけになるんじゃないか、その確信をもって今回このネタを形にしてみることに決めた。 
そしてそれは、実は自分自身新しいチャレンジテーマへ一歩踏み出すための第一歩でもある。未来は今の延長線上にあると思い込むのではなく、自分で創ったほうがなんぼもおもしろい・・・まず初めてみることである。
チーム立ち上げから初優勝までの流れを中心に不定期に?!配信していきます。乞うご期待!
みさまからの感想、激励、つっこみ・・・をお待ちしております。

キーワードから探す

過去の日付から探す

関連記事

Related Articles

イノベーション手法

PickUp Articles

ジョブ理論解説

イノベーションの特殊部隊 INDEE Japanによる ジョブ理論の書籍画像|innovator's Note

イノベーターDNA診断
イノベーション能力診断の世界標準

イノベーションの特殊部隊 INDEE Japanによる イノベーターDNA診断のイメージ画像|innovator's Note

動画コンテンツ
イノベーション大全

イノベーションの特殊部隊 INDEE Japanによる イノベーション大全のイメージ画像|innovator's Note

社内アクセラーション
プログラム

イノベーションの特殊部隊 INDEE Japanによる 社内アクセラーションプログラムのイメージ画像|innovator's Note