lnnosightのワークショツプを開催する前に「イノベーションのジレンマ」(長いのでイノジレと呼んでいます)について復習しておきたいと思います。
内容に入る前に、まずAMAZONの書評が強烈ですので、簡単に紹介させてください。5点満点中、平均評価は4.6、111件中89件が星5つという評価になっています(2013年4月15日現在)。そもそもこの様なビジネス書に111件ものレビューが存在すること事体が驚異的です。これらの投稿者からは、皆にも本を読んでもらい、警鐘を鳴らしたいという気持ちが伝わってきます。徹底的に正しいと言われ続けた習慣つまり、顧客の声をしっかり聞いて対応する優秀な企業ほど、ヤバイと言っているのですから。
レビューの内容も「ビジネスマン必読書」と薦めているものが多く、今の日本経済の低迷を表いているという意見も見受けられます。
このジレンマから脱却したいというのが私たち共通の願いなのではないでしょうか。願いをかなえるためのヒントをクリステンセンは伝えてくれています。イノベーションのジレンマは驕りからだけではなく優秀な企業もヤバイという事実。つまり、優秀に合理的な判断をしているだけでは成功は一時的な現象で終ってしまうという事、謙虚でい続けるといった精神論だけではなく、一見正しいことが危険だという事です。
ちょうど今、日本のエレクトロニクス産業はその結果を体験しています。何とかしたいものですね。
次回はもう少し本の内容に触れます。