星に願いを Innovation for Life vol.8

Written by 津嶋 辰郎 on 2020-08-17

先週はペルセウス座流星群の活動が活発化したということで、流れ星を見に行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私も千葉の南端で天の川を撮影しながら家族とみていたのですが、そこで多くの人達が願い事言った?という会話を交わしながら盛り上がっていました。

 

なぜ流れ星に願い事をすると叶うと言われてるんでしょうか?

 

今回は子供や友人とのちょっとした会話ネタとしても使える、このちょっとライトな疑問に対するトリビア?!をお話したいと思います。

 

Innovation for Life vol.8 星に願いを

不確実性が益々高まる現代社会において、幸せな人生をおくるために大切なことを考える問いを発信することでみなさまとご一緒により良い未来そして社会を創っていくチャンネル。INDEE Japan代表の津嶋がお届けしています。 Innovation for Life・・・第6話のテーマは変えられるもの、変えられないもの・・…

INDEE Japanメンバーが、今注目しているスタートアップ5選 (ジョブの分析付き)

Written by 加藤 寛士 on 2020-08-11

本記事では、現在INDEE Japanメンバーが”個人的に気になっている”スタートアップを1社づつ紹介し、ジョブ理論を用いた分析を行います。好評であれば、毎月継続していきたいと考えていますので、もしよければコメントなどいただければ幸いです。

津嶋 : INDEE Japanマネージングディレクター

概要

なぜ注目しているのか?

ZWIFTは、家庭にあるロードバイクの室内用トレーニング器具をインターネットに接続し、実際にペダルを漕ぐことでバーチャルなレースに参加することができるオンラインゲームです。「ゲーム」とは書きましたが、その実態は本格的なトレーニングツールの様相を呈しており、プロアスリートも日々活用しているトレーニングプラットフォームともなっています。

ZWIFTが面白いのは、自社ではシステムに必要なデバイスを開発も販売もしていないところです。ZWIFTは、様々なメーカーのデバイスを「ハック」し、ソフトウェア的に「ZWIFT対応」を実現することで、異なるメーカーのデバイスを使っているユーザーでもゲームに参加できるようなプラットフォームを形成しました。

ZWIFTのこれまで世界に存在しなかったサービスを作り出すにあたって、自らがビジネスを行うための新しい市場を「プロダクト開発」によって作り出すのではなく、「ハック」によって作り出しているところに興味深さを感じています。

 

 

ジョブ理論による分析

ジョブについて

ロードレースやトライアスロンにシリアスに取り組む際に必要となるロードバイクトレーニング。目標としているレースまでに、持久力やペダリングの技術を身につけ、地震の力を最大限に引き出す戦術を構築するためには、絶え間ない練習が必要となります。

既存解決策の問題

ロードバイクで本気でトレーニングすると、バイク並みのスピードが出てしまうため、安全なトレーニング場所を確保する必要があります。

しかし、交通状態・路面の状態・気象条件などが理想的な場所はどこにでもあるわけではありませんし、あったとしてもそこに移動するまでにも時間もかかってしまいます。そうした課題に対応するために、エアロバイクなどの室内トレーニング器具も開発されてきましたが、そうした方法で「気持ちの張り」を維持して追い込んだトレーニングを行うことはなかなか難しいという課題もあります。

解決策の優位性

ZWIFTは室内トレーニングですので、場所や時間を問わずに安全に取り組むことができます。また「様々なコースへの挑戦」「レース」「記録が残る」「ソーシャル」というゲーミフィケーション要素をモチベーションを高めるために取り込んでおり、最後まで気持ちの張りを保ったまま追い込んでトレーニングを行うことができます。

津田 : INDEE Japanテクニカルディレクター

概要

なぜ注目しているのか?

ExcelやGoogle Spreadsheetのスプレッドシート競争の上を行く、SaaSならではのデータベースも融合したソリューションは注目です。「表計算」という言葉が死語になるとしたら、こういうソリューションなのかもしれません。せっかく存在する無限の計算資源を2次元に詰め込まず、データベースを表、カンバン、ガントチャート、カレンダーなど、簡単に色々な見せ方ができます。

すでにユニコーンなので、多くの人がすでに注目してはいると思いますが、敢えてご紹介したいと思います。

 

 

ジョブ理論による分析

ジョブについて

「膨大に存在するデータを色々な切り口で整理したい」というジョブは仕事や生活の多くの場面で発生しており、デジタル技術が普及した現代では非常に普遍的なものであると言えます。

既存解決策の問題

表計算ソフトでは、大量データや複雑なデータを関連させて取り扱ったり、用途に応じて見せ方を自在に変えることには限界があります。一方で、データベースを扱うためには技術的な準備が必要で、誰にでも手軽に扱えるというものではありません。

解決策の優位性

Airtableは、誰にでも扱うことができる表計算ソフトのような操作感を実現しつつ、これまではデータベースを使わないとできなかった、データ同士の関連の設定や用途に応じた見せ方の変化を拡張的かつ直感的に付与することもできます。表計算ソフトにはなく、データベースにはある各種機能の利用について、スキル面でのハードルを下げることで広く支持を獲得し初めています。

山田 : INDEE Japanトレーニングディレクター

概要

なぜ注目しているのか?

チャレンジ社が販売しているEQG-Ⅲは、地震において大きな揺れの到来の前兆となる微細な揺れの到来を読み取り、通知する地震計です。

ユーザーが共同してコストを負担して、1つの会社が提供するサービスを享受するという中央集権的なビジネスのエコシステムがもてはやされている昨今、「地震」と「通知」というキーワード聞けば、緊急地震速報システムを連想する人がほとんどではないでしょうか?

しかしチャレンジ社には、そうした戦略の裏を行くからこそ生まれる価値を提供しています。具体的には、どのような価値でしょうか? 以下、ジョブ理論を用いた分析をご参照いただければ幸いです。

 

 

ジョブ理論による分析

ジョブについて

チャレンジは”揺れる前の10秒が命をつなぐ”という価値を掲げています。チャレンジの地震計は、大きな揺れの到達に未然に備える時間を作り出すことで「地震から命を守る」という非常に重要度が高いジョブに取り組むことを助けています。

既存解決策の問題

地震の到来を未然に知らせる仕組みとして、日本では緊急地震速報がよく知られています。しかし、緊急地震速報は全国の要所要所に設置された地震計から集めた観測データを用いて通知を行う仕組みであるため、直下型の地震では揺れる前の通知が間に合わない場合があります。病院 ・ 学校 ・ 工場というようなわずかな通知時間の差が生死をわける可能性がある場所ではこれは大きな課題です。
また、緊急地震速報のようなシステムを構築し運用していくためには数百億円もの投資が必要となるという課題もあります。そうした公共投資が難しい国では、地震の到来を通知するシステムにはより確かな需要があります。

解決策の優位性

チャレンジの地震計を用いれば、病院・学校・工場のような、とくに地震のリスクが高い場所に直下型地震に対応するための”命を守るための数秒”を作り出すことができます。また、巨額の公共投資が難しい国においては、直下型地震以外の地震の発生通知も含めて対応ができる方法としてより大きな価値を発揮します。

星野:組織開発・事業開発ディレクター

概要

なぜ注目しているのか?

続きまして、少し身近な言語関連のサービスをご紹介します。会話の文字起こしや機械翻訳などのツールはAI技術の急速な普及を基盤として精度が加速しています。従来はGoogleなどによって誰でも使えるようにサービス化はされてはいたものの、アウトプットにはかなりの手直しを加えないと十分な精度はならす、結局人の手で翻訳をしたほうが効率が良いという状況にありました。

ししかし、「会話や動画・音声ファイルから自動的に文字起こしを行うotter」 や「ソーシャルに学習をおこなって成長するAIを活用した高精度機械翻訳である DeepL 」に触れて、そうした昔の印象は大きく変化した感を受けました。またこの技術の発展によって、より身近な存在になると思いますので、皆様にも紹介させていただきたいと考えています。

 

ジョブ理論による分析

ジョブについて

企業においては何かと情報をまとめるという業務が付きまといます。議事録を作る、イベントの参加報告を行うといった業務には未だ多くの方が携わっていることでしょう。特に外国語で行われた講演を人に伝えるための文字起こしに苦労されている方は多いのではないでしょうか。英語が堪能でない方にとってはリスニングだけでは苦しいので録音して後で何とかまとめようという流れで取り組んでいたでしょう。この手間を減らしたいというジョブは昔から今もなお残るものでした。

otterとDeepLを組み合わせるとそうした翻訳のジョブを機械的に解決できます。(otterで動画や音声から自動生成したテキストファイルに対して、deeplを用いて機械翻訳をかける)

既存解決策の問題

外国語の音声を日本語に文字変換する時には、外国語の音声を外国語の文字にする、次にその外国語を日本語に翻訳するというステップを踏みます。ところが従来のツールは精度がイマイチで手直しが多く発生し、工数が発生するという悩ましさがありました。この工数が避けなかったり納期がタイトな場合は、致し方なくコストを掛けて翻訳家・専門家へ依頼していたことでしょう。

解決策の優位性

文字起こしのOtterと翻訳のDeepLはどちらも精度が高いことが特徴です。これによって音声データ→Otter(文字起こし)→DeepL(翻訳)で日本語らしい文章に変換してくれます。少しマニアックな単語は手直しも必要だが、それもAI学習を重ねることで改良されることが期待されます。

実際、今回のコロナ禍によって海外カンファレンスが軒並みオンライン化したことを受け、オンラインカンファレンスにいくつか参加しましたが、時差があるのでライブでは参加せずに配信されているビデオを2つのツールで日本語変換し、ストレスなく内容をキャッチアップできました。

この2つの技術が連携すると、多くの人が海外のTVやライブ動画を精度の高い同時通訳と共に、一部のインテリではなく多くの人が海外の情報を身近に楽しめる日も近づくのかと想像せざるを得ません。

加藤

概要

なぜ注目しているのか?

特定の状況下で、不快な身体症状とともに強い不安感に襲われてしまう不安障害という病気。例えば「学校or 会社に行く」というようなことが特定の状況になってしまうと、学校や会社に行くことができなくなってしまいます。魔法アプリは、VR技術を用いて不安障害の治療をサポートするサービスです。

私自身は不安障害になった経験はないですが、知人が不安障害によって学校や仕事をやめてしまったのを見てきた経験から「不安障害の人も、再び自分らしく社会の中で活動できるようにする」という課題には注目してします。

こうした技術の普及によって、不安障害になってしまっても思い通りに人生を生きることを諦めない人が増えていくと良いですね。

ジョブ理論による分析

ジョブについて

現代社会において「学校や会社に行く」というジョブは、患者の人生に大きな影響を与えるため、当事者にとって重要度が非常に高いことが特徴と言えます。

既存解決策の問題

不安障害の治療に有効と言われている暴露療法は、少しづつ不安を引き起こす「特定の状況」慣らしていくことで行われます。具体的には、実際に少しづつ学校や職場にいる時間を長くしていくことで、不安による発作を起こす必要がないことを心身に教える過程を繰り返して行います。

しかし暴露療法では、「療法を受ける最中に発作が起きてしまうのでは?」という不安感から療法を受けること自体に強い恐怖感を抱く患者も多くいます。こうした恐怖感は、予期不安と言われ実際に「特定の状況」に置かれなくても、想像しただけで発作が起こるなど、より症状が悪化してしまうケースも有るようです。

解決策の優位性

暴露療法のプロセスにバーチャルリアリティーを用いることで、安全な場所で自分のペースで治療に取り組むことができます。また、もし暴露療法中に症状がでてしまっても誰かに迷惑をかけることもないため、心理的な負担なく予期不安を軽減しながら治療に取り組むこともできるのではないかと期待しています。

妄想から創造へ Innovation for Life vol.7

Written by 津嶋 辰郎 on 2020-08-10

サピエンス全史はご覧になられましたか?

この中でハラリは人類史における3つの大きな革命を定義しているのですが、その最後の一つが、認知革命

そしてそれは、ホモサピエンスが生き残った源泉、

”虚構”を作り共有し信じる力

つまり、現実に存在しない妄想をあたかも存在するかのように信じ、信じるだけでなく時にはそれを現実にしてしまう力と言えるものです。

今回は、その力と昨今重要視されつつある創造力とはどう繋がりの話をしてみました。

Innovation for Life vol.7 妄想から創造へ

不確実性が益々高まる現代社会において、幸せな人生をおくるために大切なことを考える問いを発信することでみなさまとご一緒により良い未来そして社会を創っていくチャンネル。INDEE Japan代表の津嶋がお届けしています。 Innovation for Life・・・第6話のテーマは変えられるもの、変えられないもの・・…

 

あなたが思い描く、あなた自身の幸せな人生を妄想してみてください。
妄想だと考えると、実現性なんて気にせず自由に描けると思います。


そして、そこにいるあなたはどんな表情でどんな毎日を過ごしていますか?そこには他に誰がいますか?

その解像度をどんどん上げていくことが、あなたの行動を変えていくことに繋がっていきます。

進歩をやめない

Written by 津田 真吾 on 2020-08-04

私たちは進歩したい


普段からめちゃくちゃテクノロジーのお世話になっていて本当に有難いです。
朝、半分以上寝たまま、何の事故も起こさずにトイレに行けます。これは水洗トイレ、下水道という画期的なイノベーションを享受しているからです。水洗トイレが屋内になければ、外の肥溜めやボットントイレに行こうものなら、かなり意識がはっきりとした状態で、足元にも気をつけなければ、そりゃ大変なことに…昔は子供がよく落ちていたそうですよ。

喉が渇いたな。そう思ったら、冷蔵庫を開けるとひんやりと冷えた麦茶。氷もできています。まるで天国です。

でも、そんなトイレや冷蔵庫に不満を持つことがあるかもしれません。

「便座が冷たい」という不満を持ったとき、一部の人は「昔の人よりもずいぶん恵まれているんだ。今の時代は屋内で座ってトイレができるんだから、甘ったれるな!」と。「氷を製氷皿から出すのが面倒」なんて言おうものなら、「昔は氷は貴重品だったんだ」との老害昔話も飛び出てくることも。

しかし、温かい便座や自動製氷装置のように、もう進化が終わったかと思うようなテクノロジーに、さらなる進化が追加されることは少なくありません。じわりと普及し、当たり前になったイノベーションには、ウォシュレットやサイクロン掃除機、コードレス掃除機などが挙げられます。既存のテクノロジーから十分に便利さを享受していながら、「もっと~だったら…」といった願望を持つのは、いけないことなのでしょうか?

現状への感謝と改善の意欲は矛盾しない

ZOOMはレッドオーシャンだと思われていた電話会議システムに参入し、コロナ禍の後押しもありましたが、今や毎日3億人が利用する遠隔会議プラットフォームへと成長しました。そのきっかけは「いまの電話会議システムは使いにくい」という不満です。当時WebexやSkypeなどのシステムは存在していて、すでに世界中の誰とでも、無料でビデオ通話が可能だったにも関わらずです。

「昔の国際電話は高かったんだぞ~」という人たちにとってはWebexは神のようなソリューションだったことでしょう。でも、Webexが当たり前の世の中においては問題もたくさんあるんです。

代替解決策

ジョブ理論には「代替解決策」という考え方があります。
それは、ジョブを片づけるために、人は何らかのソリューションを「我慢して」使用しているという、ものの見方です。しかも「我慢」しているかどうかは、本人は気づいていないことも多いのです。ZOOMを使ってみることで、初めてそれまでのツールの使いにくさに気づいた方も多いのではないでしょうか。ウォシュレットに慣れてから初めて、ウォシュレットの価値を実感した方も多いはずです。

つまり、現状のソリューションは、何らかの妥協を伴った上で顧客は購入しているということです。特にZOOMの場合は、顧客の不満は音声会議ならそこまで気にならないものの、ビデオ会議となると大きいものでした。

ZOOMは他社が音声を主体に設計している中、ビデオファーストの設計をしました。さらに、導入をより簡単にし、費用のハードルをさらに下げ、安定性も高めたことで急成長しました。在宅でのビデオ会議の際に、部屋の 片づけや化粧をしなくてはいけない問題など、遠隔会議にまつわる不満点についても、仮想背景や画像フィルタを用意することで密かに支持者を増やすことも抜かりなく行っています。


私たちは「トイレ」「冷蔵庫」「電話会議システム」など一つ一つの技術に満足することはあるかもしれません。しかし、「清潔で安全な生活を送りたい」「いつでも美味しいものを飲んだり食べたりしたい」「遠い友人や知人とどこででも話がしたい」といったジョブの視点に立てば、常に“もっと”を求めていると言えるでしょう。提供側の論理で私たちの進歩を止めたくはないものです。組織が老体になると、自社の限界で顧客の限界を決めてしまいがちですが、これはもったいない。企業の進歩は顧客の進歩とともにありたいものです。

変えられるもの 変えられないもの Innovation for Life vol.6

Written by 津嶋 辰郎 on 2020-08-03

 

前回は我々が幸せな未来を実現するためには、イノベーションの理論を活用して”行動や選択”を変えていくという話をしました。しかし、実際に未来を考える時、どれぐらい方が日々の行動と選択との繋がりを考えているでしょうか?

今回のinnovation for lifeのテーマは、なぜ行動や選択に注目する背景として、変えられるもの、変えられないものについてお話してみたいと思います。

 

Innovation for Life vol.6 変えられるもの、変えられないもの

不確実性が益々高まる現代社会において、幸せな人生をおくるために大切なことを考える問いを発信することでみなさまとご一緒により良い未来そして社会を創っていくチャンネル Innovation for Life・・・第6話のテーマは変えられるもの、変えられないもの・・・幸せな未来のために今すぐに取り組むためのシンプルな世…

あなたが望む未来を実現するために、今の生活の中であなた自身の判断で変えられることななんでしょうか?

人生を変えるための3つとして、住む場所、付き合う人、時間の使い方を変えるという言葉も考える切っ掛けにしていただければと思います。


次回からさらに深めて行きたいと思います。