ワールドベースボールクラシックはいつも私たち日本人の自信を回復させてくれる。
これまで2回の大会を両方とも劇的な優勝で飾り、歴史上唯一のチャンピオンとなっている。
今回の大会でも台湾相手に敗戦濃厚な9回土壇場で追いつき、勝利するなど、日本人の集中力、粘り強さと組織力を発揮している。

出張のため、そんなWBC2次ラウンドを日本で見られないかと残念に思っていたら、こちらでもテレビでやっているというのでテレビ観戦の機を得た。
こちらの大リーグ解説者による解説が新鮮だったのでぜひご紹介したい。
(ちなみに、筆者は日本応援視点もないとさみしいので twitter も同時に開いて盛り上がってました。)

  • 日本の投手交代の慣習は面白い。ピッチングコーチがまず出てきて、前座のように時間稼ぎをする。
    大リーグでは、ピッチャー交代にコーチが関わることはあまりない。
  • イチローの広告が東京ドームにあるのは野球人としての功績を表している.
    イチローの広告に価値があるのは、イチローがそもそも野球における継続的なパフォーマンスを発揮しているからだということを忘れてしまいがち。
  • 福岡の王貞治ミュージアムは素晴らしい。(投手にしか与えられない)沢村賞以外の賞をすべて取っている。
    いまだに世界記録を樹立した王貞治の外人認知度は高い。また、世界的な名選手のミュージアムの存在を知らなかった。
  • まだ2試合残っているがイバタはMVP。
    井端のような活躍は万国共通で評価される。
  • 阿部は毎年安定して5億前後の年俸を稼いでいる日本を代表する選手。
    日本人ならもっと定性的に”ムードメーカー”として評価されているが、その価値を一言で言うと年俸になる。

中でも、解説者が繰り返し日本の野球について強調していたのが応援スタイルである。
大リーグを見ていると感じる違和感でもあるが、日本の応援歌というのは独自の文化であり、この5年~10年で応援パフォーマンスは大きく前進している。
(斬新な応援の多くは日本を代表する球団である広島カープの応援団から生まれているが、これはチームが低迷の中、工夫して応援し続けるファンの涙ぐましい努力だと思っている)

  • イバタの応援歌は14年のキャリアを持つベテランの風格が込められている。
  • イナバシェイクは最高!
  • みんなで歌うのはカラオケ文化につながるのかもしれない

この球場全体で応援するのは、まさに日本人の組織力を体現しているわけで、ここが特異に映るのも納得感が高い。

このように、内側だけから見ていると見落としていることがあるということを改めて感じさせてくれました。野球以外にも、日本の良いところが世界的に認められないとすれば、きっと外からの視点で再評価すべきなのではないでしょうか。


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